ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

KLで子育てする日本人

KLにはアリススミス以外にも、英国系のエプソムカレッジや米国系のISKLがありますが、米国系のインターはあまりに自由すぎて勉学の面で不安があったことに加えて、エプソムカレッジはまだKLに分校が設立されて日が浅かったため、アリススミスを選びました。

シンガポール 2

今のところこの選択は正しかったとUさんは感じていて、2人のお子さん共にアリススミスをとても気に入っているようです。英語に不安のあった下のお子さんもすぐになれて、今ではネイティブとなっています。この子供の成長の速さは、同じく英語をほとんど話せずに3歳でシンガポールのアメリカンスクールに転校したうちの子供が、3ヵ月ほどで流暢に英語を話せるようになったことを見ているので納得できるところです。アリススミスとマルボロカレッジはともに英国系のインターであるため共通している部分も多いのですが、両校に通ってみたからこそ分かる違いもあります。

最大の違いは日本人の人数で、全校800人の生徒の内60人ほどが日本人であるマルボロに対して、アリススミスには両親ともに日本人の生徒はほとんどおらず、片方の親が日本人である生徒を含めても学年に2‐3人しかいないようです。アリススミスの方が歴史も長いため学校の規模は大きく、20人ほどのクラスが各学年5クラスありますが、マルボロカレッジは1クラスの人数はほぼ同じですが各学年2クラスしかありません。日本人の比率が数パーセント以下と非常に少ないので、友達同士日本語で会話することもなく、徹底した英語漬けの学校生活を送るにはアリススミスの方がよさそうです。

また、学校側と生徒の両親との関係もマルボロカレッジよりもアリススミスの方が緊密で、毎週子供の学校での様子について詳細に解説したレターが送られてきて、もし問題を感じれば気軽に先生との面談を申し込めることもUさんは気に入っていると話しています。マルボロカレッジは、学校でのことは先生が責任をもって行うからあまり両親に介入させたくないという雰囲気を感じたようです。

一方、プログラムの多彩さについてはマルボロカレッジの方が優れているようです。日本では小学3年生にあたるYear4からマルボロカレッジではドラマ(演劇)の授業が必須となり、さらには音楽やダンス、アートの授業の数も幼少期から多くある一方、アリススミスでは勉強以外ではスポーツが中心で、これら芸術に関するプログラムではマルボロカレッジの方が充実しています。

岡村聡

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