校風としては先生の統制がより厳しいマルボロカレッジの方が勉強についてもきっちりやらせる感じで、アリススミスは自主性を重んじてより自由な校風のようです。来年になったら初めてマルボロカレッジの大学進学実績が出てくるので、アリススミスと比較してどのような実績となるか比較したいとUさんは話しています。マルボロカレッジの特色については、今年の9月から実際にうちの子供をマルボロカレッジに通わせるので、私たちの感触もこの連載の中で紹介できればと思います。
子供の学校生活以外の点では、買い物の面ではジョホールよりKLの方が魅力的であるようです。本稿の冒頭でも紹介したようにKLの方がジョホールよりもはるかに経済規模が大きいため、商業施設も充実しています。ジョホールでは買い物に行く場所が限られていた為ストレスを感じていたUさんも、KLではほとんどショッピングについて不満はなく快適に暮らしているようです。
一方、居住環境としてはジョホールの方が魅力的であったようです。ジョホールではUさんたち家族はレジャーファームという、一戸建ての住宅街に住んでいました。ゲートコミュニティでセキュリティについての心配も少なく、大きなプールがついているので子供は思う存分遊べたと話しています。KLではコンドミニアムに暮らすことが一般的で部屋も狭いうえに、大気汚染がかなり深刻であるためあまり長時間外で遊べないことが子供たちにとっては不満のようです。
東南アジアでも複数の都市で暮らしたり、複数の学校に通ったりした経験がある方に話を聞くと、各都市や各学校の特色や良い点・悪い点がクリアになって、とても参考になると感じました。私たちも9月になったら平日はジョホールで暮らすので、シンガポールと比較したジョホールの様子についてこの連載でも紹介していきたいと考えています。
私たちの知人は東南アジア全域のあちこちで暮らしているので、シンガポールやマレーシアに限らず色々な国や都市で暮らしている人を訪ねて比較していきたいと、Uさんに話を聞いてより思いを強くしました。このあたりについても、東南アジア各地の様子について面白い話が聞けたらどんどんこの連載で紹介していきますので楽しみにしていてください。