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The Style Concierge

ジョホールバルでの生活が始まりました

住居もとても安いです。上記のようにイオンの近くの高層コンドミニアムの最上階にあるデュプレックスに住んでいますが、250㎡の5ベッドルームで月の家賃は12万円程です。家賃をシンガポールの中心部と比較すると10分の1以下でしょう。

ここまで賃貸料が安いのには、以前の連載でも解説したジョホールにおける不動産の供給過剰があることは明らかです。私たちが暮らしているコンドミニアムはセティアというマレーシア最大のディベロッパーの物件で、既に建物は完全に完成していますが、入居率は20%~30%ほどしかありません。

GYM

住人としてはプールやジム、テニスコートなどの共有施設がいつでも使えるのでありがたいですが、不動産開発側としては完全に誤算でしょう。マレーシアに限らず東南アジア全域では、完成の3~4年前から販売するというプレセールスという販売形式が一般的で、完成の1年以上前に完売することも珍しくありません。

自分で住むつもりがなく購入した投資家は当然貸し出して、キャッシュフローを生むことを期待していますから、私たちが住んでいる物件の入居率はディベッローパーや投資家の期待レベルを大幅に下回っていることは間違いありません。実際に、私たちが住んでいるコンドミニアムと同じプロジェクトの別のタワーでは、私たちが住んでいるのと同じ間取りが20万円以上と、私たちが契約している倍近くの金額で1年前に賃貸契約されているようです。投資家が投げ売り価格で賃貸に出した物件を、うまく見つけることができたのかもしれません。

岡村聡

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