香港の不動産価格はどの程度まで高騰しているのでしょうか。弊社のお客様含めて日本人富裕層に人気のエリアから具体的な価格レンジを見てみましょう。香港で最高級の住宅エリアはヴィクトリアピークの周辺です。国土のほぼ全てが、山がちでほとんど平野部がない香港では、主要なビジネス拠点が、香港島の北部と九龍半島の最南部に集中しています。
そして、この中心部のほぼ全景が眼下に見えるヴィクトリアピークの付近は観光地として世界的に有名ですが、住宅地としても中国本土の富豪を中心として世界的に人気になっています。ヴィクトリアピークの最高級エリアに、香港最大手のサンフンカイプロパティーズが12 Mount Kellett Roadに建設している“Twelve Peaks”という12件の戸建てからなる住宅物件の1号棟は、約470㎡で約125億円と、平米単価で約2,700万円(坪単価約8,800万円)という世界最高単価で売りに出されて話題となりました。まだ、この物件が売却されたというニュースは伝わっていませんが、販売済みの物件ではヴィクトリアピークの中腹に位置する“39 Conduit Road”というコンドミニアムの46階の部屋が、約90億円で販売されたことは日本でも話題となりました。ちなみにこの物件は約530㎡ですから平米単価は約1,700万円(坪単価は約5,600万円)です。
東京で販売されている住宅で最も単価が高い物件は、虎ノ門ヒルズの平米単価で約450万円(坪単価約1,500万円)と言われていますから、香港の物件の価格高騰がいかに凄いかわかるでしょう。ヴィクトリアピーク周辺のあまりの価格高騰に嫌って、最近日本人など外国人の富裕層で香港に移住した人たちに人気の住宅エリアがディスカバリーベイです。
ディスカバリーベイは、香港島とは別の島であるランタオ島にあります。香港島のセントラルからフェリーがディスカバリーベイまで運行していて、約25~30分で行き来できます。ディスカバリーベイは米国西海岸の高級住宅地をイメージしていて、高層コンドミニアムが中心のヴィクトリアピークと異なり、低層の物件を中心として開発されています。スーパーなど生活に必要な小売り施設はもちろん、ゴルフコースやマリーナなども併設されているため、香港のごみごみした一般的なイメージと異なるライフスタイルを楽しめるようです。