ちなみに、ニュージーランドはその豊かな自然で映画のロケ地としても人気を博してきていて、大作ロード・オブ・ザ・リングが撮影されたことでも知られています。今回は現地の夏にオークランドを訪れて、日本のそれとは違う気温はそれなりに高いけれども清涼な気候でとても快適でしたが、次回は現地の冬にこうした温泉スノーリゾートを訪れるのも面白いと考えています。
海外の富裕層は移住した後にオークランドなど大都市に住む人が多いですが、最近では郊外に住む海外からのアーティストの人数も増えてきているようです。創作活動には豊かな自然環境からの刺激が不可欠で、ニュージーランドはその点が高く評価されているようです。そして、ロバートソン氏はゴルフコースだけでなく、ニュージーランドのアートシーンにも力を入れています。
今回の視察では時間が合わずに訪れられなかったのですが、美術品の収集家としても知られるロバートソン氏は、ピカソやセザンヌ、ゴーギャンなど著名な画家の作品を15点、オークランドのアートギャラリーに寄贈しています。普段生活をしているシンガポールやマレーシアなどの東南アジアでは、そもそも一流の美術品に触れられるギャラリーはほとんどありません。世界的な名作に日常的に触れられるオークランドはアートシーンの面でもとても魅力的だと映りました。
このように、クルージングやゴルフなどのスポーツ、優れた品質の肉や魚介類、ワインなどの食文化、さらにはアートシーンも含めてオークランドは、ライフスタイル・文化面においてとても魅力的な都市だと感じました。東京やシンガポールなどビジネスドリブンの原理に支配された大都市での生活に疲れた方は、ぜひ全く違った生活が享受できるオークランドを一度訪れてみることをオススメします。
次回は、オークランドからフェリーで30分ほどの、ニュージーランド屈指のワイン生産地であるワイヘキ島について紹介します。