今回視察した学校はこのトップ校とされている学校の1つでしたが、うちの子供が通っていたシンガポールのインターと同じで、街中にもかかわらず広大なキャンパスが確保されていて、とても魅力的でした。グラウンドやプール、ホールなどの文化・スポーツの施設が充実していることも共通しています。
こうしたインターのトップ校には、タイ人の中でも王族や大財閥のオーナーなど超エリートの子息も通っているので、こうした子供とクラスメイトになって誕生日パーティーに呼ばれると桁違いのスケールに驚くと知り合いの方も話していました。これまで、バンコクを訪れた時にはお客様が購入を検討している高層コンドミニアムを中心に不動産を見てきたので、今回の滞在ではこうした現地の富裕層や欧米のエグゼクティブ駐在者が居住する住宅街を視察しました。
今回訪れたのはBTSのプラカノン駅から徒歩10分ほどのところにあるゲートコミュニティです。駅からこのコミュニティまではバンコクの一般的なごみごみとした通りですが、一歩敷地内に足を踏み入れると全く別世界です。
まるで米国の高級住宅街のように幅広い車道が確保された両端に、統一されたデザインの瀟洒な住宅が並んでいます。コミュニティの中は、100メートルごとにガードマンの駐在所があって、さらに頻繁に巡回もしているため高いセキュリティが確保されています。
タイは、メコン流域諸国の中で先行して経済発展をして、外国企業からの投資も多く受け入れていますが、未だ途轍もない格差があるとこの界隈を散策しただけでも感じました。インターには現地のエリートも子息を通わせているという話を紹介しましたが、英語の巧拙でどのクラスに属しているのか概ねわかるようです。トップクラスのインターを出たタイ人の多くは欧米の大学に進学し、その後タイに戻ってきてファミリービジネスの幹部として働くか、グローバル企業に就職します。
一方、普通の現地校ではあまり英語教育は充実しておらず、実際ショッピングモールで店員と話していると英語でのコミュニケーションに苦労することが多々あります。インターには、それほど経済的に豊かでなくても欧米人と結婚したことで子息を通わせているタイ人お母さんも居ますが、そうしたお母さんは富裕層のタイ人のお母さんとあまり話さないようだと、日本人の知り合いも話していました。