岡村聡今回のＮＹ訪問にはまだ６歳の子供が同行していたのですが、小さな子供が居てもいけるレストランの名店ということでオンラインの予約が始まる２ヵ月前にすぐ申し込みをしました。子供一緒に家族３人でファインダイニングのディナーを食べるのは初めてのことだったので、家族全員とても楽しみにしていましたが期待にたがわず素晴らしい食事となりました。
写真にあるように、目の前でピクニックに来たようにイチゴを火であぶってくれたり、目の前でシーフードを紙でくるんだ上で、上下に振ってシェイクしてソースをまんべんなく染みこませたりと、食材や味付けはもちろんディスプレイもとても凝っていて楽しめました。訪問した時のテーマはアウトドアだったらしいのですが、こうしたテーマもシーズンごとに変わっていくらしく、いつ来ても新たなコースを楽しめて常連客が多いことも納得できる素晴らしいレストランでした。
他にも有名なステーキハウスやイタリアンなど色々なレストランをニューヨークで満喫しましたが、日本食のズーマも印象的でした。
ズーマはロンドンにも店舗がありますが、連日満員で予約がとれなかったので、ＮＹに移動して来てすぐに予約していきました。ＮＯＢＵに代表される日本食をベースとして欧米人にも食べやすくしたモダンなテイストのレストランの系譜にズーマは連なっています。
ズーマＮＹのヘッドシェフは、長く東京の高級ホテルで働いていたらしく、焼き魚やてんぷらなど伝統的な日本食をベースとしながらも、味付けにフレンチやイタリアンのテイストをうまく活用して、とても楽しめました。200人は入れそうな大きな箱ですが、平日にもかかわらずディナーの時は満席になっていて、お客さんも多様な人種のおしゃれな人が集まっていて、ＮＹらしさが存分に味わえるレストランでした。
イレブン・マディソン・パークにしても、ズーマにしても、世界中から多様なバックグラウンドの人たちが集まるＮＹらしい、多彩な食材を柔軟な調理法で素晴らしい一品にまとめあげるレストランでした。もちろん、東京も素晴らしいレストランシーンを誇りますが、多様さや変化のスピードではＮＹの方が勝っているという印象を受けました。
次回は、ＮＹのエンターテイメントやアートシーンについて紹介します。
岡村 聡 (おかむら さとし)
シンガポールで資産運用のアドバイスを行う株式会社S&S investments代表取締役。 マッキンゼー&カンパニー、アドバンテッジ・パートナーズなどを経て、2010年11月に妻と2人で同社を設立。現在、資産運用に加えて、海外移住や海外不動産投資などのコンサルティングも行っている。著書に「世界の超富裕層だけがやっているお金の習慣」(KADOKAWA／中経出版)など。
連載コラム
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