ここまで欧州の主要都市とニューヨークを紹介してきましたが、次の都市はオーランドです。(このコラムのタイトル一覧)7月・8月と2ヵ月近くに渡った視察旅行で10近くの都市を訪問しましたが、オーランドは唯一子供のリクエストで訪問を決めた都市です。その目的はもちろん、ディズニー・ワールドを始めとしたテーマパークの訪問です。
今回、NYからオーランドに移動しましたが、行き先がオーランドという航空チケットを見せただけで、エアラインのスタッフから「ディズニー・ワールドを楽しんで」と声をかけられたほど、オーランドはテーマパークの街として知られています。
オーランドには4つのテーマパークからなるディズニー・ワールドに加えて、ユニバーサル・スタジオ・フロリダやシー・ワールドなどたくさんの大型テーマパークが存在しています。そして、ディズニー・ワールドの4つのテーマパークは全て、マジック・キングダム(約2,050万人、1位)/エプコット(約1,180万人、6位)/アニマル・キングダム(約1,090万人、7位)/ハリウッド・スタジオ(約1,080万人、8位)と、2015年のテーマパークの入場者ランキングで世界トップ10に入っています。
ディズニー・ワールド以外にも、ユニバーサル・スタジオ・フロリダが(約960万人、10位)に、シー・ワールドが(約480万人、22位)に名を連ねています。ちなみに、日本のテーマパークの代表どころの入場者数は、東京ディズニーランドが約1,660万人で3位、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが約1,390万人で4位、東京ディズニーシーが約1,360万人で5位となっていて、他に世界の入場者ランキングで上位50位に入っているのはナガシマ・スパーランドの約590万人で20位くらいですから、日本の代表的なテーマパークの入場者を全て足し合わせても、オーランドにあるテーマパークの入場者の合計にはかなわないでしょう。
まさに、オーランドは世界一のテーマパーク都市ですが、その中でもディズニー・ワールドの規模は飛び抜けています。ディズニー・ワールドの総面積は約123㎢で、東京ディズニーランド/シーを足した面積の120倍以上という桁違いの広さです。この広大な土地に、上記の4つのテーマパークに加えて、2つの巨大なプールリゾートや多くのホテルが点在しています。
ただ広いだけでなく、エリア全体に無料のシャトルバスが縦横無尽に走っていて、さらにテーマパークやホテルの決済、ファストバスの予約の確認、さらにはホテルのドアの開錠まで、全て手に付けるバンド式の端末で行えるため、財布なども持ち歩く必要なく、身軽に効率的にテーマパークを満喫できます。
日本のディズニー・リゾートのファストパスは一度に1つしか取得できませんが、ディズニー・ワールドでは3つまで取得でき、さらにすべて終了するとスマホのアプリから新たに3つまで予約をできるので、夏休みの訪問であったにもかかわらずほとんど待つことなく楽しむことができました。東京のディズニー・リゾートを始め、日本のテーマパークのほとんどは人気のアトラクションに1~2時間待つことも珍しくありませんが、ディズニー・ワールドはITシステムに投資をすることで、こうした不快な要素をかなり削減できています。
日本で休みに小さな子供をテーマパークに連れて行くと、アトラクションやレストランに長い時間を待ったり、子供の疲れを取るために休憩したりと、ほとんど大人が楽しめる余地がなくなってしまいますが、上記のように待ち時間がほとんどないことに加えて、ミュージカルなど大人が楽しめる出し物も多く、子供と一緒に大人たちもディズニー・ワールドを楽しめました。