バス停ごとにプライベートバンキングの支店があるベイエリア
このようにベイエリアでは次々に世界的な企業に一気にかけあがるIT企業が定期的に出てきているため、ストックオプションで若くしてリッチになった人向けのプライベートバンキングサービスも反映しています。
グーグルが2004年に上場したときと、フェイスブックが2011年に上場したときはどちらも100万ドル以上の金融資産を持つ人が数百人から千人誕生しました。そして、グーグルは上場してから株価が15倍以上に、フェイスブックの株価も3倍以上になっており、裕福な社員の数はさらに多くなっています。
そして、スナップチャットが来年の前半に、Uberも1‐2年内に上場すると目されていて、両社合わせて1,000人以上のミリオネアが新たに誕生すると見られています。ここまで紹介してきたように、ベイエリアはパロ・アルトやマウンテン・ビューを中心として、直近ではサンフランシスコやオークランドを含めて起業活動が活発化していますが、あちこちでミリオネアが続々と誕生していることで、プライベートバンキングの支店も町ごとにあります。
外資系のプライベートバンキングは日本全体で東京に1つしか支店を持っていないことがほとんどなので、大げさに言えば日本のバス停ごと位の間隔でプライベートバンキングの支店が存在するベイエリアに、景気の良さを感じました。
次回は、今回訪れたアップルとグーグルの本社の様子を中心に、ベイエリアの繁栄の要因を探っていきます。
岡村聡 著
『世界の超富裕層だけがやっているお金の習慣』
KADOKAWA 1,540円(税込)
日本とシンガポールで、超富裕層を対象にファミリーオフィスを経営する著者が、「本当の富裕層」から学んだ、お金を使いこなし、豊かな人生をおくる術を解き明かす一冊。
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