一昨年9月からうちの子供がマレーシアのジョホールにあるマルボロカレッジに通い始めたために、シンガポールに加えてジョホールにも家を借りていましたが、シンガポールからのスクールバスに乗れる年齢となったので、ジョホールの家の契約を17年6月で終了しました。
ジョホールを離れる前に、以前から気になっていたマレー半島南東部にあるリゾート地のデサールを訪れたので、今回のコラムで紹介します。
キーワードはアマン
デサールはジョホールから車で1時間半ほどのビーチリゾートで、シンガポールからもフェリーにより1時間以内で移動できます。デサールに関心を持ったきっかけは、南アの著名プロゴルファーであるアーニー・エルス設計の、マレーシアでも屈指に美しいという評判のゴルフコースがあったからです。
アーニー・エルス設計のゴルフコースは世界的に高い評判を得ていて、なぜジョホールから車で1時間半もかかるデサールにゴルフコースの設計を行ったのか疑問に思っていましたが、訪れて納得しました。デサールは急ピッチでリゾート開発が進んでいて、超高級ホテルブランドも来年以降次々と運営を開始する予定だからです。ゴルフコースのクラブハウスにデサールのマスタープランのイメージ図がありましたが、複数の超高級ホテルブランドが集まるとても野心的な計画です。
その中でも目玉となっているのが、マレーシアで初めてのアマンホテルが開業することです。アマンは、フォーシーズンズやリッツ・カールトンといった数多の高級ホテルブランドを抑えて、セレブ達の間で世界最高のホテルブランドという名声を確立しています。
アマンは、1988年にエイドリアン・ゼッカにより立ち上げられたホテルブランドで、プーケットに最初のホテルが作られました。概ね50室以下と小規模でハイエンドの客室と設備、さらには極めて優れたホスピタリティによるサービスを提供することで人気となり、30年以下という短い期間で世界最高のホテルブランドという名声を確立して、現在では30以上のホテルを世界中に展開しています。
日本にも2014年にアマン東京を、2016年に伊勢志摩にアマネムを開業したことは話題となりました。そして、満を持してマレーシアで初めてとなるアマンブランドのホテルをデサールに開業することは、東南アジアで大きな話題を呼んでいます。
アマンブランドに加えて、ウェスティンやタイのマイナー・インターナショナル社が運営する超高級ホテルブランドであるアナンタラ、更にはハードロックホテルと世界中から超高級ホテルブランドが集結する予定です。
超高級ホテルだけでなく、大規模なコンベンションセンターやウォーターパークも併設され、MICE需要を取り込むマレーシア随一のリゾートなることをデサールは目指しているようです。