レベルの高いゴルフコースが目玉
ただ、日本でも広く知られている通り、シンガポールには世界でも屈指のMICE需要を取り込む、超巨大カジノホテルであるマリーナ・ベイ・サンズがあり、さらにはバリ島やプーケットなど東南アジアには国際的に高い人気を誇るリゾート地も数多く、デサールが今から国際的な高級リゾートになるハードルは高くなっています。
そこで、デサールが他のリゾート地と差別化する上で売りにしているのがレベルの高いゴルフコースです。前述したようにそもそも私がデサールに関心を持ったきっかけが、アーニー・エルス設計のゴルフコースがあったからのですが、このアーニー・エルスが設計したゴルフコースは国際的に高い評価を得ています。
帝王ジャック・ニクラウスが300以上のゴルフコースを世界中で設計しているのと対照的に、アーニー・エルス設計のゴルフ場は世界中でわずか15しかありません。そして、そのほとんどがドバイやモーリシャス、バハマといった高級リゾート地にあり、ダイナミックな設計で上級者にもやりがいのある素晴らしいコースと評されています。
今回はデサールのオーシャンコースをプレーしましたが、写真にあるように海沿いに広がる非常にダイナミックかつ美しいコースで、練習不足の身としてはやりがいがありすぎるほど手ごわかったです。コースのメンテナンスも良くされていますし、カートでコース内も回れてツーサムだったために2時間半ほどでプレーでき、上質なリゾートゴルフを満喫できました。
カートも最新のもので、グリーン周りや雨が降った後のコース内など、カートで入ってはいけないエリアはGPSにより自動で警告が出るようになっていました。コースだけでなく、クラブハウスも上質でロッカールームも広々としている上に、途中雨でプレーできない間は食事もビールも無料で飲み放題・食べ放題となるなど、サービスも行き届いていました。
アジアのリゾート地ではプレーヤーたちものんびりしており、2サムで前の組に近づくと先にパスして回らせてくれるなど、和気藹々とした雰囲気でプレーできます。高級なゴルフコースであればどうしても緊張せざるを得ない欧米のそれと違って、リラックスして上質なコースを楽しめることは有難いと感じました。
個人的にポイントが高かったのがトイレのロゴで、男性も女性もゴルフプレーヤーのシルエットとなっていました。
こうした細かいところまでデザインが行き届いていることにも、世界的な高級リゾートを目指す意識の高さを感じました。
今回プレーしたオーシャンコースは27ホールからなっており、他にも山側には18ホールからなるバレーコースも作られています。このバレーコースはアーニー・エルスと、フィジー出身の著名プロであるビジェイ・シンとの合作です。
今回は、日帰りでのプレーだったのでオーシャンコースの18ホールしかプレーできませんでしたが、次回はホテルに滞在しながら、気心のしれたゴルフ仲間とじっくりと数日にわたって各コースを心ゆくまで堪能したいと考えています。
次回はランカウイ島の高級リゾートについて紹介します。
『世界の超富裕層だけがやっているお金の習慣』
KADOKAWA 1,540円(税込)
日本とシンガポールで、超富裕層を対象にファミリーオフィスを経営する著者が、「本当の富裕層」から学んだ、お金を使いこなし、豊かな人生をおくる術を解き明かす一冊。