エンターテイメント都市としての将来性
今回、半年ぶりにマニラを再訪して改めて感じたことは、都市としての成長ポテンシャルの大きさです。今回の訪問は弊社のお客様が投資した物件の建設状況の確認ですが、マカティやボニファシオ・グローバル・シティ (BGC)といったビジネスの中心エリアのオフィスや住宅物件は、わずか半年の間にも工事が急速に進捗し、周囲にも建物や行きかう人々の数が増えていました。
フィリピンのGDP成長率は2017年の6.7%から、2018年には6.9%にまで加速して、東アジアの主要国の中では中国を抑えて最速のペースで拡大すると予想されています。国民全体の平均年齢が日本 (46歳)のほぼ半分の24歳で、さらにその若い人口のかなりの割合が仕事や学歴を求めてマニラに集まってくる勢いにはすさまじいものがあります。
マニラのカジノビジネスについてはPAGCORが2022年まで新規の免許を発行しないという方針を打ち出していて、10億ドル以上の投資額を誇る巨大IR施設は現行のオカダマニラ、シティ・オブ・ドリームス、現地資本のソレアの3つに、2020年完成予定のマレーシア資本のゲンティン社が手掛ける施設を加えた4つの寡占状態がしばらく続く予定です。
オカダマニラは最終的な費用が40億ドル (約4,400億円)に達する可能性もあるこの4リゾートの中でも最大の施設です。ぜひ、日本人がこれまでになしえなかった巨大IR施設の運営における成功者となってもらいたいですから、次回の訪問時には今回の訪問で感じた懸念を払しょくするぐらいの繁栄ぶりを期待しています。
次回は、インドネシアの最新リゾートであるスンバ島についてレポートします。
岡村聡 著
『世界の超富裕層だけがやっているお金の習慣』
KADOKAWA 1,540円(税込)
日本とシンガポールで、超富裕層を対象にファミリーオフィスを経営する著者が、「本当の富裕層」から学んだ、お金を使いこなし、豊かな人生をおくる術を解き明かす一冊。
『世界の超富裕層だけがやっているお金の習慣』
KADOKAWA 1,540円(税込)
日本とシンガポールで、超富裕層を対象にファミリーオフィスを経営する著者が、「本当の富裕層」から学んだ、お金を使いこなし、豊かな人生をおくる術を解き明かす一冊。