ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

世界最高の称号を得たスンバ島のリゾート

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最近、ASEANの富裕層の間で隠れ家リゾートとして注目されてきているスンバ島のニヒ・スンバ(2017年にニヒ・ワトゥから改名)を訪れたので、その様子について紹介します。

僻地のコミュニティに溶け込んでいるリゾート

ニヒ・スンバは、1980年代末にサーファーたちのための簡易な宿泊施設としてスタートしたリゾートです。2012年にファッションブランドの創業者であるクリストファー・バーチ氏がオーナーとなってから、ニヒ・スンバは世界的なリゾートに急成長を遂げます。

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スンバ島には外国からの直行便がなく、バリ島を経由していく必要があります。シンガポールからはまずバリ島に行き、そこから2時間ほどのフライトでスンバ島のタンボラカ空港に着きました。ただ、ニヒ・スンバへはさらにホテルの車で2時間ほど移動しなければなりません。車での移動のラスト30分ほどは舗装されていない悪路を通るため大きく揺れて、リゾートに着くころには妻や子供は疲れ切っていました。

わざわざこれだけの労力をかけて来る必要があったのかと不安になりましたが、リゾートでの滞在は快適そのものでした。ニヒ・スンバは今の高級リゾートのトレンドである客室が全て独立した建物であるヴィラタイプになっていて、それぞれのヴィラには専用のアシスタントがつきます。

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このアシスタントとはワッツアップを通じてチャットでいつでも連絡が取れるのが、電話でのコミュニケーションの煩わしさがなくとても便利でした。私たちの担当だったアシスタントはスンバ島の出身の青年で、とても感じが良く一生懸命私たちのニーズをくみ取って動いてくれました。

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ニヒ・スンバのような高級リゾートがこうした離島に作られると、現地のコミュニティと断絶されたり、場合によってはトラブルになったりすることがありますが、ニヒ・スンバではこのようにローカルを積極的に雇用している上に、スンバ財団を設立して現地のコミュニティに対して様々なボランティア活動を行っています。スンバ財団の詳細については次回コラムで紹介します。

現地のコミュニティに溶け込んでいることの良さは、リゾートの各所に表れています。その一つが食の面で、ニヒ・スンバには全長2キロの素晴らしいビーチがありますが、このビーチにはローカルも自由に入れるようになっています。私たちが滞在していた時も子供からお年寄りまで皆が思い思いのスタイルで魚を取っていました。

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写真にあるのは現地の若者が3人で、ゴムボートで沖まで出て捕まえた魚で、これだけの量を1-2時間で取ったそうです。こうして捕まえられた魚の一部はホテルに持ち込まれて調理されます。ローカルは生計を立てられる一方、ゲストは新鮮な魚の料理を楽しめるということで一石二鳥だと感じました。

岡村聡

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