それぞれの強みを活かした発展
このように、国土や人口の規模でUAEを構成する7つの首長国の内で長男格にあたるアブダビが文化や教育に注力し、万事勢いのある次男坊であるドバイは引き続き観光や規制緩和による新規ビジネスを核として成長を目指していくようです。
ドバイは、上記の万博関連事業以外にも、政府の送金に仮想通貨を用いることや世界で初めてのVRを用いた大規模なテーマパークの開設、さらには巨大ドローンといった趣の電動ヘリコプターによるタクシーサービスなど、最新テクノロジーを用いた新たなビジネスを次々と打ち出しています。
UAEも所属するGCC(ペルシャ湾岸協力会議)の中で最大の規模を誇るサウジアラビアは、直近その非人道的なスタイルが欧米の主要メディアから厳しく糾弾され、先進国の主要企業の中では中東エリアの中で規制が少なく、対外的にも開放的なドバイやアブダビにビジネスの主要拠点を今後も置くべきという見方が広がっています。
その巨大な資金力と文化・教育面への注力という安定さが魅力の長男坊アブダビに、社交的でビジネスに明るく、最新テクノロジーが大好きな次男坊ドバイのコンビが、今後どのように発展していくのか、両都市まではシンガポールからは7時間弱のフライトですから、定期的に訪れて注視していこうと考えています。
岡村聡 著
『世界の超富裕層だけがやっているお金の習慣』
KADOKAWA 1,540円(税込)
日本とシンガポールで、超富裕層を対象にファミリーオフィスを経営する著者が、「本当の富裕層」から学んだ、お金を使いこなし、豊かな人生をおくる術を解き明かす一冊。
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