9歳になる上の子供のボーディングスクールを視察するために、今年のチャイニーズニューイヤーにロンドン近郊を2週間にわたって訪れました。ケンブリッジ、ブライトン、ラグビー、セブノークスにマルバーンと色々な街をめぐって10近くの学校を視察しましたが、その中でも最も長く滞在して印象も強かったオックスフォードについて紹介します。
オックスフォード大学の歴史
オックスフォードは言わずと知れた世界的な名門大学がある街です。大学としての正式な設立は1167年とされていますが、11世紀末にはすでに講義が行われていたという記録が残っており、英語圏では現存する世界最古の大学です。
日本の大学と大きく異なるのがカレッジ制で、複数の学部・学科を有した40ものカレッジが街のあちこちに点在していて、その緩やかな集合体として大学が成り立っています。各カレッジともに強みとする分野はありますが、同じ学問分野が複数のカレッジで重複していることも当たり前に存在します。
学部や学科単位できれいに分かれた日本の方が効率的に見えますが、卒業生や関係者に話しを聞いてもボートやラグビーなどカレッジ単位でのスポーツの対抗戦もよく行われ、何より学部1年生は全員がカレッジの寮でともに生活するので、その結束力は強固のようです。
カレッジが点在してそれぞれが寮を有しているので自然と街全体にアカデミックな雰囲気がただよっています。
今回は子供との滞在でしたが、オックスフォード大学の自然史博物館やアシュモレアン美術館など、展示物のクオリティで見れば日本全体でも中々比肩する施設が見つからないレベルのミュージアムが、人口がわずか15万人のちいさな街に複数存在しているので、色々な知的刺激を与えることができます。
スポーツにも積極的な学生がたくさんいますから、公園や川沿いなどジョギングコースもたくさんあり、1,000年近くの歴史を誇る街並みや建造物を見ながら走ったり、バイクの練習をしたりするのもとてもオススメです。