さらに次元の違う豪華さのアマンレジデンスNY
このように軟調となっているマンハッタンのコンドミニアムですが、そこはリスクテーカーが多い米国不動産業界ですから、さらに踏み込んだ開発も計画されています。上記のOne 57はパークハイアットホテルの上層に位置し、コンドミニアムの住人は24時間365日ホテルのコンシェルジュサービスを受けられますが、マンハッタンには同様のコンセプトの5つ星ホテルの運営会社がマネージメントするフォーシーズンズレジデンス等も完成しています。
そして、こうした超高級ホテルのサービスを受けられるレジデンスとしての極めつけがアマンレジデンスNYです。このアマンレジデンスは、歴史的な価値も高いCrown Buildingをアマンリゾーツのオーナーであるロシア人富豪ウラジミール・ドローニンが2015年に約4.8億ドル(約510億円)で購入し、全面的なリノベーションを行うことで実現した物件です。
フォーシーズンズやリッツカールトン、さらにはパークハイアットやマンダリンオリエンタルといった名だたる5つ星ホテルブランドを抑えて、世界で最も洗練され、かつ高級なホテルブランドとして認知されているアマンが満を持してマンハッタンに開発中の物件ですから大きな注目を浴びています。
マンハッタンに位置するホテルとしては初めてセントラルパークが望める屋外プールを整備し、ホテルの客室数は85、レジデンスに至ってはたった20に数を制限しています。屋内プールも25メートルの長さがあり、こちらもマンハッタン中心部の設備としては最長でしょう。
最上階のレジデンスは5階ぶち抜きで1,200㎡近い巨大なペントハウスとなる予定で、価格はマンハッタンでも史上最高額クラスの約200億円とうわさされています。このようにマーケットでは軟調さもうかがえながら、米国の主要株式指数が今夏も度々史上最高値を更新するなど、好調な米国経済を受けてまだまだ超高級コンドミニアムの開発がNYでは進んでいます。[/one_half_last]
世界中から常に最大の富を集めるこの街の高級不動産シーンは、定期的に視察しなければいけないと今回の滞在でも心底思い知らされました。
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