街全体のスマート化を目指す
このようなトレンドから、メガテック企業の本社施設に低価格の住居を併設する動きも広がっています。ベイエリアのマウンテンビューに本社を置くグーグルも、本社施設拡大に合わせて多数の低価格住居を整備する計画を発表しています。
また、グーグルは自身の持つ優れたアルゴリズムを用いて街全体の運営効率を高めようという動きも見せています。サイドウォークラブズという子会社が中心となって取り組んでいますが、トロント郊外のウォーターフロント地区の約5ヘクタールの土地を活用して、大規模な実証実験の準備も始めています。
この実験では道路などのインフラを、利用状況に応じてどんどん用途転換することを想定しているようですが、グーグルがマウンテンビューで建設を進めている巨大な本社施設も、天幕でおおわれたモジュール式の構造で、利用されていない施設を取り去って改築しやすくなっており、都市運営に必要なノウハウを収集する目的も備えていると見ています。
その存在感の高まりとともに批判の声も大きくなっているメガテック企業ですが、都市の在り方そのものにテクノロジーを用いて切り込めるのか注目しています。
岡村聡 著
『世界の超富裕層だけがやっているお金の習慣』
KADOKAWA 1,540円(税込)
日本とシンガポールで、超富裕層を対象にファミリーオフィスを経営する著者が、「本当の富裕層」から学んだ、お金を使いこなし、豊かな人生をおくる術を解き明かす一冊。
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