徹底されているチェック体制
このように、日常生活が戻りつつあるシンガポールですが、そこはこの国のやることなので、様々なチェック機能が働いています。第2フェーズに移行してから、マッキンゼーの新卒同期20人の内4人もシンガポールに住んでいるので、知り合いの寿司店で同窓会をしたのですが、店に入ろうとすると入り口に中年女性の2人組が居て、数分間に渡って色々と話をしてから立ち去りました。
ウォークインで入ろうとして予約で一杯だったために立ち去ったのかと思いきや、政府がきちんとソーシャルディスタンシングに配慮しての営業をしているか、ショッピングモールの中の飲食店を抜き打ちチェックに来たと大将から聞きました。
同じ日に、知り合いのインターの先生がコロナに掛かってしまった時に、すぐ学校が閉鎖されただけでなく濃厚接触者は2週間の自宅待機が義務付けられ、スマホの位置情報によるトラックはもちろん、こちらも2週間の間に3回も自宅を保険省の人が訪れてチェックを受けたという話も聞いて、シンガポール政府のクラスターつぶしの本気度を日常生活の中でも思い知らされています。
緊急事態宣言の解除後に、1日50人以上まで新規感染者が拡大している東京とは対照的に、シンガポールの市中感染はフェーズ2に移行してからもずっと一桁で推移しています。うわさベースにすぎませんが、7月中旬にもフェーズ3に移行できるのではないかという予想もあちこちでなされています。
フェーズ3では、映画館や美術館、さらにはテーマパークなどの大規模施設も、コロナ前よりは人数は絞った形ですが再開できるようで、子供たちも心待ちにしています。