ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

シンガポールでワクチンを打ちました

UR74
Photo:iStock.com/kurmyshov

英国・米国を筆頭にワクチン接種が急ピッチで進む欧米に対して、接種で出遅れたアジアの多くの国ではデルタ型を筆頭として変異株により新型コロナの感染拡大が広がってしまっています。その中でワクチン接種を拡大し、世界でも最も高く評価されているシンガポールの状況について紹介します。

世界一とされるシンガポールの感染対策

金融データの配信会社として世界最大手のブルームバーグは毎月、世界の主要国について感染者数や死者数、PCRテストの陽性率、さらにはワクチンの接種率など様々な定量指標から、新型コロナのリスクについてランキングを作成しています。

私が暮らすシンガポールは4月のランキングで世界1位、5月のランキングでもNZに次ぐ2位と世界トップクラスの評価を得ています。コロナの死者数も人口600万の国において35人にとどまっており、人口10万人あたりで0.6人と日本と比較して20分の1ほどにとどまり、世界の200以上の国々の中で見てもトップ10に入る少なさです。

シンガポールはこのように新型コロナの被害を低く抑えながらも、ワクチン接種を積極的に推し進めています。日本以外のアジアでは数あるワクチンの中でも、オリジナルに加えて多種の変異株について感染・発症・重症化・死亡のすべてにおいて高い有効性を持つファイザー/バイオンテック・モデルナの2つのmRNAベースワクチンの確保できていませんが、シンガポールではこの2つのmRNAワクチンを確保して、外国人を含めて急ピッチで接種しています。

シンガポールではまず医療従事者と、空港や港湾で働いているスタッフなど国外の人との接触が多い人に最優先でワクチン接種が行われました。その次に重症化・死亡リスクが高い65歳以上の高齢者の接種が行われ、段階的に50歳以上、45-49歳、40-44歳と接種の対象枠が拡大され、6月以降は12-39歳も含めて接種の対象となっています。

私たち夫婦は40代前半ですが5月に接種予約ができるようになり、6月中に2人とも必要とされる2度の接種が完了する予定です。

岡村聡

Return Top