コロナの負の側面を目にすることも
このようにコロナ禍から着実に回復してきているバルセロナの観光シーンですが、コロナの負の影響を体感するタイミングも多々ありました。私はコロナのためにシンガポールに閉じ込められて、さらに2ヵ月に渡る当地のロックダウンで、生活必需品の買い物と運動を除いて外出できなくなったために、10kmのランを日課としていました。
21年9月にロンドンに拠点を移してから、気候が清涼でシンガポールよりもランに適しているためにより走行距離を伸ばしていました。その流れでバルセロナでも、新しく訪れた街の全貌を把握する目的もあって毎日10kmほど街のいろいろな地区を走るようにしていました。そこで、心が痛んだのは若い男性を中心として早朝にゴミを入れる大きなコンテナを物色する姿を数多く目にしたことです。
今回のスペイン旅行では、バルセロナ→マドリッド→コルドバ→グラナダと高速鉄道を用いて南下していきましたが、高速鉄道の駅で食事をとっていても何人もかわるがわるホームレスにコインをせがまれました。
コロナ禍での経済ダメージの大きさを実感させられましたが、バルセロナには世界中から多数の観光客を集められる世界トップクラスのコンテンツが、食や建造物を筆頭としてたくさんありますから、早くコロナから観光業も完全復活して経済全体も活性化することを願っています。
個人的にもサグラダファミリアは建築途中であったにもかかわらず、今まで人生で目にした建築物の中でも最も感銘を受けたので、完成した暁にはまたタイミングを合わせて必ず家族全員で訪れようと考えています。
岡村聡 著
『世界の超富裕層だけがやっているお金の習慣』
KADOKAWA 1,540円(税込)
日本とシンガポールで、超富裕層を対象にファミリーオフィスを経営する著者が、「本当の富裕層」から学んだ、お金を使いこなし、豊かな人生をおくる術を解き明かす一冊。
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