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The Style Concierge

多様な文明が交差するコルドバ・グラナダ

最後に訪れたグラナダ

コルドバからまたも鉄道で今回のスペイン旅行の締めくくりとなるグラナダに行きました。グラナダはスペイン南部の都市で、イベリア半島においてイスラム朝が最後まで保有した土地として知られています。1492年にナスル朝グラナダ王国がキリスト教勢力に降伏したことで、現在のスペイン全土がキリスト教圏となりましたが、その後500年以上経過しても多様な人種が生活をしており、世界遺産にもなっているアルバイシンを筆頭として街並みにも欧州の主要都市とは趣の異なるエキゾチックさが色濃く残っています。

その理由は街を歩いていてもよくわかり、スペインの他の都市と違って街の中心部からも四方が急峻な山々に取り囲まれている様子が見え、スペインの他の地域と地理的に隔離されていることがよくわかります。

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アルハンブラ宮殿

後ほど紹介するアルハンブラ宮殿も断崖絶壁の上に位置していますので、キリスト教勢力が何度も大軍を送ってもナスル朝グラナダ王国が他の国や都市が陥落していく中で、最後までイスラム教勢力として踏ん張った理由としてこの地理が真っ先にあげられるでしょう。

料理についても、スペインの諸都市の中でもイベリコハムの専門店が最も密度高く存在している上にシーフードも豊富で、スペイン料理はもちろん日本料理を含めて多様な料理のレベルが高く様々な美味を楽しめます。

筆者がグラナダを訪れたのは10月末でしたが、まだ温暖な気候で少し肌寒くはありますが子供たちはプールを楽しめたほどです。街中では様々なパフォーマーがいて、特にフラメンコについてはレベルの高いダンサーが路上で素晴らしいパフォーマンスを繰り広げていて、数百人の観衆が取り囲んでいる光景を何度も見かけました。

ロンドンに戻ってから日照時間が11月以降著しく短くなり、また急に寒くなっていたので、グラナダでの日々を懐かしく思い出すこととなりました。

岡村聡

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