長蛇の列ができていたアルハンブラ宮殿
グラナダ滞在の愁眉はやはりアルハンブラ宮殿です。まだ欧州以外の地域からの観光客はそれほど多くなかった昨年10月ですが、アルハンブラ宮殿の入場券はすでに混みあっていて、グラナダに滞在する最終日に何とか予約できました。
アルハンブラ宮殿の全貌は、アルバイシン地区にあるサンニコラス展望台やサンミゲル展望台など別の丘陵に位置する高台からの方が見渡しやすいという事で、これらの展望台を訪れてその威容を堪能しました。どちらの展望台からも急峻な坂を麓の街まで徒歩で降りましたが、アルハンブラ宮殿がいかに断崖の上に位置しているのか体感できて、麓の街にもおいしいレストランが数多くあり、宮殿を訪れるだけでなく別の丘陵地にあるこれらの観光スポットを訪れることもオススメします。
このように数日掛けて色々な場所からアルハンブラ宮殿を眺めた後に、いよいよ宮殿内に入場しましたが、その規模は宮殿というより1つの町というべきものです。上記のように入場券の空きも少なくなっていましたが、最も人気であるナスル宮に入場する際には長い行列ができていて、欧州がコロナ前の生活へと回帰する中でさらに混みあうと現地のスタッフも話していましたから、アルハンブラ宮殿に限らずスペインの観光名所を訪れるのはなるべく早いタイミングの方が、長時間待つことがなく良いでしょう。
ナスル宮内の精緻を極めたモザイク装飾は圧巻の一言で、今まで中東を含めて数多くのイスラム建築を見てきましたが、その中でも最も強い印象を受けました。
また、断崖絶壁の上に位置するにも拘わらず、何十年もかけて水道が整備されてきたためにヘネラリフェ庭園に代表されるように宮殿内はどこも水が豊富にあって、美しい木々や花々が生い茂っています。500年以上前にこのような場所に宮殿のみならず美しい庭園を整備していたことには感嘆しました。
グラナダからロンドンへの直行便は数が限られていたので、一旦バルセロナに国内線で移動してからロンドンに戻りました。
写真にあるようにグラナダ空港にはプライベートジェットと思しきロゴのない中小型の航空機が数多くとめられていて、コロナから力強く富裕層を含めた観光が欧州では戻ってきていることをここでも感じました。
次回は今冬に訪れたジャージー島について紹介します。
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