家族でポルトガルに1ヵ月ほど滞在する中で、サッカーの練習をしているうちの子の憧れの選手の1人で、世界的なフットボーラーであるクリスチャーノ・ロナウドの生まれ故郷であるマデイラ島を尋ねました。
アフリカの先にあるマデイラ島
マデイラ島はリスボンから飛行機で2時間弱ほど西に向かったアフリカの近くの離島で、緯度でいうとモロッコのカサブランカと同じ位置にあります。空港も切り立った崖のそばにあって、風が強かったこともあり着陸時には結構揺れて、欧州本土の西端にあるポルトガル本土とは全く風土が異なる所まで来たという感慨にとらわれました。
マデイラ島が生んだ著名人といえば前述したクリスチャーノ・ロナウドが圧倒的で、写真にあるように空港についてすぐ彼の銅像が出迎えてくれます。
彼のイニシャルと背番号である7番を組み合わせたCR7というロゴは、彼のミュージアムをはじめ島中で目にしますし、お土産としてもこのCR7のユニフォームが一番人気となっていました。
マデイラ島は元々、CR7が世界的なスーパースターとなる前は特産品であるワインが有名でした。マデイラワインはブドウの果汁を発酵させて作った通常のワインにアルコール度数が非常に高いブランデーを追加する酒精強化が行われ、その後に一定期間をおいた後に加熱して熟成させるという手法がとられます。マデイラ島の熱帯の気候を活かした、カンテイロと呼ばれる日光を利用した天然製法による10年以上の長い熟成期間を行うマデイラワインは、世界的にも高く評価されていて、魚介類と並ぶメジャーな輸出品となっています。
同様の製法で作られるポルトワインや、スペインのシェリー酒と並んで世界3大酒精強化ワインといわれているようですが、私たちも現地でマデイラワインを味わいましたが独特の強烈な風味が印象に残りました。
もう1つの魚介類についても、朝に街を散策していると写真にあるように日本ではあまり見かけない種類を含むたくさんの魚が並んだ市場があちこちにあり、眺めているだけでランチやディナーに何を食べるか楽しみになってきます。