人種の多様化が進行している
フランクフルトでの滞在は数日と短く、小さい子供を連れての旅行だったのでいわゆる観光地はレーマー広場やオペラ座など街の中心部に位置する所しか訪れず、あとは動物園を訪れたり公園などでのんびりスポーツをしたりしながら過ごしました。
前述したように今年の夏休みにはいろいろな欧州の国を回りましたが、その中でもフランクフルトは待ちゆく人の人種が一番多様でした。ドイツでは他の国々よりFreenow(フリーナウ)やCabify(キャビファイ)といった欧州で普及している配車アプリでタクシーを呼ぶのに時間がかかり、かつ街中に多くのタクシーが走行しているので自然と利用回数が増えますが、ほぼ全員のドライバーが東欧もしくはインドやパキスタンといった南アジア出身でした。
欧米のニュースメディアではドイツで移民に対する反発感情が高まっていると目にすることもありますが、今回の滞在で出会った移民たちは皆コミュニケーションを積極的に取ってくれて、かつサービスのレベルもきちんとしていて、新しい地で頑張ろうとする前向きのパワーを感じました。
フランクフルトはBrexit(ブレグジット)の後に、パリと並んでユーロ圏の金融の中心となったことで活況を呈しており続々と新しい高層ビルが完成していますが、うまく古い街並みも残していて、レーマー広場などの観光名所からそうした新興オフィスビル群も眺められて、対照的な街並みが一望できることはとても魅力的です。新興オフィス街をカナリーワーフなど一部のエリアに限定することで、歴史的な街並みとビジネス街としての魅力をうまく両立させているという点で、ロンドンと似ているという印象を持ちました。
うちの子供は普段シンガポールでサッカーと野球の両方をプレーしていて、夏の旅行でも欧州各地のサッカーキャンプに参加することが1つの目的でしたが、残念ながら野球をプレーする機会は欧州では中々ありません。その点でドイツはもちろんサッカーとは人気の面で比較にはなりませんが一応野球のプロリーグが存在して、子供向けの野球キャンプも開催されているので、またこの地を訪れることもありそうです。
何とかうまく増える移民と社会の安定性の折り合いをつけて、今回20年ぶりに訪れて感じたフランクフルトならではの魅力がますます高まっていくことを願っています。
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