何らかの形で事業オーナーになることが重要
この話は多少理不尽に思えるかもしれないが、立場を逆にしてみれば、そうではないことが分かるだろう。もし、あたなが、多額の借金をして、うまくいくか分からない事業に投資をする立場になったらどうだろうか? 事業が失敗すればあなたは破産して路頭に迷うことになる。従業員に対しては、事業の成否に関わらず賃金は払わなければならない。
もし事業が成功したら、その利益の大半は自分がもらえるような条件でなければ、そのような投資はしないのではないだろうか?実際その通りで、大きなリスクを抱えるのであれば、利益が出たらその大半は自分がもらえるという条件でなければ投資をする人などいないのである。
これこそが、従業員という立場の収入に限界が生じる最大の理由である。
つまり大きなお金を稼ぐには、ビジネスから得られる利益の多くを獲得できる立場になる必要がある。それが経営者であり投資家なのだ。
具体的には、経営者と投資家を兼ねたオーナー経営者になるのがもっとも効率がよい。純粋な投資家や雇われ経営者では、よほど運がよくないと大金を稼ぐことはできないというのが現実だからである。自分で投資して自分で事業を経営するのが、お金を稼ぐ最短距離なのである。
自身で事業を実施すれば、個人が働いて稼ぐよりも大きな金額を動かすことができる。何より、資金の投資先を自分自身で決断することができる。これは実際にお金を動かす立場になると痛感するが、何にも代え難い特権といえる。
事業で得た資金を適切なタイミングで新しい事業や不動産、株式に投じることができれば、効率良く資産を増やしていくことが可能となる。
これは必ずしも大きな事業を実施するという事を意味しているわけではない。事業のオーナーになっているのであれば、サラリーマンとの兼業であってもまったく問題はない。大事なことは自分自身で事業をコントロールするという点にある。
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