世界に通用する「日本発」のアーティストを輩出していきたい
E:やはりまだまだ、海外と日本ではアートに対する認識が大きく異なりますね。
加賀美:NYだと若いカップルが結婚記念に絵を買ったりと、アートを購入する敷居が低いんです。オークションにはディカプリオや、ベッカムが来たりとセレブリティな雰囲気もあります。
E:今後のオークションの展望を教えてください。
加賀美:日本の市場はまだ小さくて欧米の後追い的なところがありますので、日本発のアートを増やしたいですね。もっと40~50代の現役中堅作家の作品が売れる市場を作りたいと考えています。
佐藤:昨年、代官山 T-SITE GARDEN GALLERYを会場に、音楽をテーマにした「ART + MUSIC」というオークションを開きました。楽器、レコード、音楽をモチーフにしたアート作品が多数出品されたのですが、こういったわかりやすい企画展を増やしたいですね。より一般の方に興味を持ってもらえるような。
加賀美:私たちは比較的若い社員が多いので、同世代の市場を広げたいですね。日本ならではの、新しいオークションを開拓することが目標です。
取材協力:SBIアートオークション
TEXT:舩山貴之