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銀行系クレジットカード 2/3

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。8月は、銀行とクレジットカードの組み合わせで付加価値を見いだすノウハウを紹介している。

エンリッチ 銀行系カード2

口座開設者専用に
クレジットカードを発行

日本で唯一ともいえる富裕層向けの信託業務を展開する、SMBC信託銀行。同行ではユーザー向けに「PRESTIA(プレスティア)」というサービスを展開していて、かつ取引実績に応じたランク制度も用意しています。主な特典は次の通りです。

■口座を保有:SMBC信託銀行ATMの24時間利用
■前月の月間平均総取引残高50万円相当額以上、または外貨部分が20万円相当額以上:口座維持手数料月額2000円(税抜)無料
■前月の月間平均総取引残高100万円相当以上:提携金融機関のCD/ATM利用手数料実質無料(償還:月100回まで)、オンライン経由の国内振込手数料の割引、プレスティアホンバンキング、オンラインからの海外電信送金手数料の割引
■月平均総取引残高1000万円相当額以上&同5000万円相当額以上:専任コンサルタントによる資産運用サポート、各種手数料無料・割引サービス

取引実績が多額になるほど特典は積み上がるという仕組みで、月平均総取引残高1000万円相当額以上で「PRESTIA GOLD」、同5000万円相当額上なら「PRESTIA GOLD PREMIUM」が適用。資産運用・形成にも役立つサービスが用意されています。

同行では、口座開設者向けにクレジットカードの発行も行っていて、それが「PRESTIA(プレスティア) VISA CARD」です。ゴールドとプラチナの2種類があり、前者は「原則25歳以上でプレスティア口座ユーザー」、後者は「原則25歳以上でプレスティアゴールドまたはプレスティアゴールドプレミアムユーザー」が対象です。

特徴は、カードホルダーになると、プレスティア口座維持手数料が無料になり、対象取引に応じて、三井住友VISAカードのポイント「ワールドプレゼント」が付与されるということ。プラチナカードの場合、1ヶ月の取引に対して、次のような内容になります。

■投資信託(円ベース・外貨ベース)
100万円~500万円未満=280P
500万円以上=560P
※新規・追加購入が対象、一部取引は付与対象外

■プレミアム・デポジット(為替オプション付仕組預金)
500万円以上=280P

■円資産からの外貨預金取引(両替・送金は除く)
100万円以上=35P
200万円以上=70P
300万円以上=105P
400万円以上=140P
500万円以上=210P

ゴールドカードの場合、一部付与ポイントのレートが下がりますが、資産運用に対してポイントがつくという点で評価のできるカードです。年会費もゴールドが1万円(初年度無料。年間30万円以上の利用で次年度無料)、プラチナが3万5000円(初年度無料。年間100万円以上の利用で次年度半額)。

空港ラウンジサービス、ハイクラスの旅館・ホテル宿泊予約プランなども付帯しているので、クレジットカードの付帯サービスも申し分ありません。資産運用・形成をアグレッシブに考え、かつ各種手数料のコストカット、クレジットカードの特典と、幅広く付加価値を見いだしたいなら、こういった総合的なサービスを利用する手もあります。

ーーー金融商品の取引に応じてポイントが付与されるカードが用意され、かつ上位ランクになれば、各種手数料が無料・割引になるというサービスは魅力的。エンリッチ読者にもマッチしたサービスではないだろうか。

菊地宗仁_300

菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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