共通ポイントに新たな動き
富裕層向けサービスと提携
共通ポイントにも新たな展開が見られます。例えば、三越伊勢丹グループはTポイントとの提携をスタート。三越・伊勢丹・丸井今井・岩田屋で支払い時にTカードを提示すると、ポイントが貯まるようになりました。他と同じく、貯まったポイントはこれら百貨店の買い物代金に充当できるので、Tポイントユーザーには朗報では? 同グループにはすでにエムアイカードがありますが、Tポイントユーザーも囲い込むことで、富裕層だけではなく、普段は百貨店を使わないライトユーザーも獲得したい狙いです。
さらに驚いたのは、メルセデス・ベンツまでもがTポイントを導入したということ! オリジナルデザインのTカードも発行しました。カードフェイスにはベンツのエンブレムが強調されていて、従来のモノとは一線を画すデザインです。
自動車メーカーとしてTポイントの導入は初のことで、正規販売店でTカードを提示して新車を購入すると、1000Tポイントが貯まるとか。これを目的に買う人がいるかどうかは別として…ユニークな取り組みでは。ベンツというとハイブランドメーカーですが、近年は新世代コンパクトモデルにも注力するなど、幅広い層にアピールを始めているところです。その施策のひとつとして、今回の提携があるのかもしれません。
共通ポイント=庶民が貯めるモノというイメージがありますが、今後はこういったコラボが増えるかもしれません。新たなトピックがあれば、皆さまにもお伝えいたします。
ーーー銀行が上得意に対してポイントや手数料優遇をするだけではなく、共通ポイントが、富裕層サービスと提携し始めたというのは、気になるところ。今後もこういったサービスは加速するかもしれない。