ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。今月のテーマは証券会社などのサービスについて。主に投資信託の購入・保有に応じてポイントが付与されるという。(初回から読む)ーーー
新規買付に対してポイントを
付与する証券会社も
投資信託の保有ではなく、新規の買付に対してポイントを付与する証券会社もあります。保有よりメリットは下がりますが、いくつか代表的なサービスを押さえておきましょう。
国内大手の大和証券では「ダイワのポイントプログラム」をラインナップ。ここでは、取引実績に応じて「交換ポイント」を付与。貯まったポイントは、様々なセレクト商品やANA・JALのマイルなどに交換ができます。交換ポイントの付与レートは次の通りです。
・月間の株式・投資信託などの売買手数料1万800円ごとに100P
・月間の国内債券・外国債券の買付金額100万円ごとに100P
なお、大和証券総合取引口座と大和ネクスト銀行口座の両方を持ち、預かり資産評価額1000万円以上が対象の「ダイワのプレミアムサービス」の「プレミア ゴールド(預かり資産評価額3000万円以上5000万円未満)」「プレミア プラチナ(同5000万円以上)」の顧客の場合、ポイントの付与率はアップします。
一方、マネックス証券では、対象投資信託の購入で、購入時申込手数料の1.5%、マネックス《セゾン》カードのホルダーは4.5%のマネックスポイントを付与。毎月、その月の平均残高の1/12×0.08%も受け取ることができます。貯まったポイントは、株式手数料に充当したり、Tポイント、Suicaポイント、nanacoポイント、WAONポイント、永久不滅ポイント、ANAやJALのマイルに移行できます。
前にもお伝えした通り、銀行でもポイントプログラムは充実していて、付与の対象が投資信託の購入といったケースも。新生銀行の「Tポイントプログラム」の場合、積み立て投資信託で1万円以上の引き落としがあると毎月5P、投信口座を新たに開設すると、開設月を含む3ヶ月後の月末までに対象投資信託の合計取引金額に応じて、1万円以上30万円未満で100P、30万円以上100万円未満で5000P、100万円以上で2万PのTポイントが付与されます。
静岡県が地盤のスルガ銀行では、ユニークなネット支店があることで知られています。そのひとつ、「スルガ銀行リクルート支店」では、ダイレクト投資信託の顧客に対して、毎月の対象商品購入金額10万円ごとにルクルートポイントを20P付与する「リクルートポイント付きダイレクト投資信託」、「ANA支店」だと、同様の条件で20ANAマイルを付与する「マイル付きダイレクト投資信託」といったサービスを用意。特定のポイント・マイルが欲しいというなら、こういったサービスを活用する手もあります。
ーーーこのように、一部証券会社や銀行では、投資信託などの活用でポイント特典といったサービスに力を入れています。資産運用でプラスアルファの付加価値を見いだしたいのなら、使ってみてはいかがでしょうか。