ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。2016年最後は、新たに登場したプレミアム系カードのトピックから紹介しよう。ーーー
エンリッチ読者の皆さん、ポイ探の菊地崇仁です。前回は、証券会社が提供するポイントサービスに触れました。投資信託の保有あるいは新規購入に対して付与されるなど各社によって内容は異なりますが、長期的な資産運用を行うのに投資信託はマッチしていますから、こういった付加価値の高いサービスは活用しておきたいところです。
アメリカ発のプレミアム系
カードが日本に上陸
2016年最後のエントリーでは、今年後半から新規リリースが相次いだ、プレミアム系クレジットカードについて触れます。
ひとつが、2008年にアメリカで創業した『LUXURY CARD(ラグジュアリーカード)』です。同国では順調にホルダーを増やしてきましたが、満を持してグルーバル展開を始め、アメリカに次ぐ市場として日本を選びました。国内の発行については、新生銀行グループのアプラスと提携しています。同行としても富裕層の顧客を開拓したい狙いがあるのでしょう。
カードラインアップは『Gold Card』(年会費20万円)『Black Card』(年会費10万円)『Titanium Card』(年会費5万円)。コストからわかるよう、日本だとカードステイタスは「ゴールド<ブラック<プラチナ」のイメージですが、ラグジュアリーカードは反対で、ゴールドカードを最上位に位置付けています。
特徴的なのは、3種類すべてのカードに、最先端の金属製デザインと構造で特許を取得した技術を応用していて、なかでもゴールドカードは、24金仕上げにするというこだわりよう。これまでも、アメックス・センチュリオンが金属製のカードを提供していましたが、厚さの問題から一部のカードリーダーでは読み取りができず、別途プラスチック製のカードも用意、ホルダーは2枚持ちをしていました。ところがラグジュアリーカードでは、こういった課題をクリアしたようです。
国際ブランドの提携先は、Mastercardで、しかも最上位の「World Elite Mastercard」!これまで、日本で同カードの最上位は、『SBIワールドカード』でしたが、それを凌駕するクラスだということです。すべてのカードが対象なので、コスパの面ではチタンが秀でることになります。ただし、日本初上陸ということで特典内容は他のプレミアム系カードに比べると、やや手薄い印象もあり、今後の拡充に期待したいところ。