エンリッチ編集部ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。前回に引き続き、新たに登場したプレミアム系カードを取り上げよう。ーーー
リーズナブルながらも
使い勝手に優れたプレミアム系カード
一方、高還元率のカードをラインナップするなど、ユーザーライクなカード会社として知られるオリコカードは10月から『Orico Card THE PLATINUM』（年会費税込2万円）の一般募集を始めています。
ポイント付与は、カードショッピング100円につき1オリコポイントで基本還元率は1％。誕生月はプラス1％が特別加算されます。オリコモールの利用でも通常加算分にプラスして1％分のオリコポイントが付与されるという仕組みです（一部除外店舗あり）。さらに、iDやQUICIPayといった電子マネーを使うと、基本還元率に0.5％分のポイントが付きます。
保険に関しては、国内・海外ともに旅行傷害保険は最高1億円、海外・国内航空機遅延保険（最高10万円）、個人賠償責任保険、ショッピングガード、紛失盗難保険も付帯します。
その他、主な付帯サービスは次の通りです。
●世界650カ所以上の国際空港ラウンジの無料利用（年6回まで）
●国内主要空港のラウンジ無料利用（17空港23ラウンジ）
●手荷物空港宅配無料サービス（往復各2個まで）
●厳選レストランを2名以上のコース料理予約で1名分無料
●24時間365日対応のコンシェルジュデスク
●「OricoClubOffVIP」…国内外約20万件のT＆F施設を最大80％割引、会員制ゴルフコース予約サービス、高級ホテル・旅館の紹介予約サービス など
国際ブランドはMastercardなので利用先にも困らず、国内外で活躍しそうです。コスパにも優れる1枚で、すでにプレミアム系カードを持っていて、サービスを補完したいなら、ぴったりと言えるでしょう。
最後に紹介するのは「楽天ブラックカード」についてです。これまでは、Mastercardのみでしたが、JCBもラインナップに加わり、両者でコンシェルジュサービスが使えるようになりました。以前はコンシェルジュデスクがなく、ブラックの名を冠するには特典内容が微妙でしたが、グレードアップした形です。
このように、今年は一般～ゴールドカードでは、真新しいクレジットカードはあまりお目見えしませんでしたが、ことプレミアム系カードでは事情が異なりました。一般的に景気が良くなるとハイクラスのカードも増えるといいますが、それと関係しているのかもしれません。ただし、新たなカードが登場するのは一般的に1月と4月が多く、今後も他社が追随する動きを見せることも。その際は、本コーナーでも取り上げていきます。
ーーープレミアム系カードのリリースが相次ぐということは、温度差はあるものの、日本経済の回復を意味するのかも？ それでは次回、今年最後のエントリーでは、新たにサービスが始まった「Apple Pay」の使用レポートをお届けしよう。
菊地 崇仁 (きくち たかひと)
株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社（現NTT東日本）入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド（インプレス）」他。
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