2017年はモバイル決済サービスが
各段に増えていく見通し
今回は、2017年に起きそうなお金を取り巻く変化についてお話します。最初の話題は「モバイル決済」です。
モバイル決済といえは「おサイフケータイ」で使える、Suicaや楽天Edy、WAONやnanacoといったプリペイドタイプ、あるいはiDやQUICPayに代表するポストペイ型の電子マネーが日本では主に使われています。これに風穴を開ける勢いで普及し始めているのが、昨年に登場したApple Payです。同サービスがユニークなのは、対応する複数のクレジットカードをWalletアプリに登録すると、自動的にiDもしくはQUICPayに割り当てられ、対応店舗で使えるということ。交通系電子マネーでは唯一、Suicaが対応していますから、利便性の面で何ら問題はないでしょう。これにより、iPhoneを使ったリアル・ネット決済が可能になりました。
今後は、すでに海外では使われているサービスが日本に上陸する可能性があります。
動きはすでにあり、ひとつはグーグルが展開する「アンドロイドペイ」です。同社は2015年から米国でアンドロイドスマホ向けの決済サービスを始めていましたが、昨年12月からは国内提供も開始。現在は楽天Edy用の端末のみに対応しますが、今年中には電子マネー各社が自社アプリで提供しているサービスがアンドロイドペイで一括して利用できるようになる見通し。飲食店のポイントカード機能もアプリに追加できるようです。これにより、スマホに続き決済サービスでも、Apple Payとアンドロイドペイの2大勢力が加速していくに違いありません。
ーーーいよいよ日本に上陸した、アンドロイドペイ。他にも注目のモバイル決済サービスはあり、次回は引き続き、このトピックを追っていこう。