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首都圏~関西のラウンジ巡り 3/3

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値などを見出す本連載。今月は、7月に菊地氏が足を運んだ、ラウンジ巡りについてレポートしている(1/3回から読む)。羽田空港、愛知県に次に向かったのは、関西。今回は、京都、大阪にある街ナカラウンジを取り上げよう。ーーー

京都駅には便利なラウンジが
ふたつも点在している

羽田空港から空路で中部国際空港セントレア~名古屋市栄区と、一気に駆け抜けたラウンジ巡りですが、次なる目的地は京都府。名古屋駅から新幹線で京都駅に向かいました。

到着したのは正午過ぎ。まず向かったのは、京都駅中央口を出て右手に進むとすぐ、セレマビルの1階にある「京都ホテル ウエルカムラウンジ」です。

ここは、ダイナースクラブカードの提示でラウンジが無料で利用でき(同伴者1名まで利用可能)、手荷物を預けることも。大きな荷物があれば、ここに置いておき、観光に出かけることができます。

京都ホテルオークラに宿泊の場合は、ダイナースクラブカード1枚につき、手荷物を片道1個、往復2個までを預けることができ、ホテルで受け取ることも可能です。通常だと、手荷物1個につき配送料は300円かかりますから、お得といえるでしょう。同ホテルへの送迎シャトルもここから運行しているので、待合室として使うこともできます。

印象としては、さほど広くはないのですが、清潔感は申し分なし。ドリンクサービスも用意されています。ただし、利用できるのは1日1回、1時間までと決まっていて、混雑時はホテルの宿泊客が優先となり、立ち寄り利用者は入れないこともあるようです。

次に向かったのは、京都駅ビル内2階、中央改札口を出たあたり「京都劇場」の向かいにある、「JCB Lounge 京都」です。対象となるカードは、JCBザ・クラス、JCBゴールド ザ・プレミアム、ANA JCBカードプレムアム、JAL JCBカード・プラチナなど。私はJCBザ・クラスのホルダーなので、使えるというわけです。

エントランスはどことなくシックで、京都の街に似あう雰囲気。室内にも和風の照明スタンドが配されるなど、落ち着いた空間です。ドリンク、情報誌・ガイドブック、手荷物一時預かり、無線Wi-Fiといった、基本的なサービスはすべて兼ね備えていました。コンセント付きで1人掛け用のカウンターテーブルもあったので、PC作業もピッタリです。観光だけではなく出張、さらには京都在住のビジネスマンにも、とにかく便利だと思いました。駅チカでロケーションも抜群です。

利用時間は10時~18時、カード会員1名につき同伴者1名まで無料で使うことができます。本会員と家族会員1名で計2枚のカードがある場合は、合計で4名まで入室することが可能です。

ちなみに、今回は行っていませんが、以前に使ったことがある、アメックスゴールド以上の会員向けの「京都特別観光ラウンジ」にも軽く触れておきます。

ここは、京都駅から車で約15分、豊臣秀吉の冥福を祈るため、正室の、ねね(北政所)が建立した高台寺内にある塔頭のひとつで、ねねが晩年を過ごした圓徳院を使ったラウンジです。電車だと、河原町や祇園四条駅が最寄りとなります。

入り口には、アメックスのロゴと、日本語と英語で利用時間などの案内看板が。中に入ると、趣のある日本庭園が目の前に広がり、圓徳院書院、知客寮にてお茶の接待、夏季期間中であれば冷たい麦茶や冷やし飴をいただくことができます。圓徳院の配管無料、高台寺・掌美術館の拝観割引、といったサービスも。和室でくつろぐことができ、テーブルと椅子がある部屋もあるので、正座や胡坐が苦手なら、こちらを使うのもあり。インバウンドの方でも心配ありません。

このラウンジは、歴史ある京都の街で、和の極みを実感するのに申し分のない空間です。時間の許す限り、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。

菊地崇仁

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