ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値などを見出す本連載。10月は、ポイントを取り巻く最新トピックについて、お伝えしよう。ーーー
エンリッチ読者の皆さん、ポイ探の菊地崇仁です。
前回は、夏に出かけた家族旅行を通じた、クレジットカードの付帯特典の活用、免税店で共通ポイントが貯められるといった事例を取り上げました。そもそも、トラベルとクレジットカードの親和性は高く、空港ラウンジの無料利用、手荷物の配送、空港のクローク利用、ハイヤーサービスといった幅広い付帯特典を用意しています。これらは使わないともったいないですし、プレミアム系クレジットカードであれば、付帯特典にこそ付加価値があります。お持ちのカードを今一度見直し、積極的に使うことをお勧めしますし、私も色々試していますので、またの機会に誌面でご紹介いたします。
伊藤忠商事とユニー・ファミマHDが
フィンテック関連の新会社を設立
今月最初のトピックは、流通業界を取り巻く共通ポイントや電子マネーなどの事情についてです。以前、ファミマやサークルKサンクスを展開する、ユニー・ファミマHDの筆頭株主である伊藤忠商事が、「Tポイント」を脱退して独自の共通ポイントを始めるかもしれないという話題に触れました。
しかしながら当時はあくまで“可能性の話”であり、本格参入を表明したわけではないといった内容。というのも、ユニー・ファミマHDは傘下のファミマを通じてTポイント・ジャパンに出資をしていて、Tポイントを全店に導入しています。
現在、店舗統合を急ピッチで進めているサークルKサンクスも9月末で楽天スーパーポイントの扱いをやめ、Tポイントに一本化しました。Tポイントとは資本関係があり、かつ「ファミマ=Tポイント」という関係は消費者にとってもお馴染みです。ポケットカードからクレジットカードの「ファミマTカード」も発行していて、独自ポイントの開発については、懐疑的な声もたくさんありました。