ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値などを見出す本連載。11月は、新たな登場した百貨店系のプレミアムカードのトピックから紹介しよう。ーーー

エンリッチ読者の皆さん、ポイ探の菊地崇仁です。前回は、大手コンビニのファミマを展開するユニー・ファミマHDの動向を始め、コンビ各社のポイント事情、さらにはマイナンバーカードで自治体ポイントを貯められる実証実験が始まったことに触れました。とくに、普及するかどうかはさておき、自治体ポイントはユニークな施策です。クレジットカードやマイルなど協力企業ポイントを交換できるので、使い道のなかったポイントを有効活用できるかもしれません。

一方、ファミマでは新たな動きも。なんと、ユニー・ファミマHDは、現在、全国のアピタ、ピアゴ、サークルKサンクスで利用できる電子マネー「ユニコ」の取り扱いを、2018年春をめどに全国のファミマでも開始すると発表しました。これにより、ファミマにも独自の電子マネーが導入されることになり、セブンーイレブン＝nanaco、ミニストップ＝WAONのメジャー流通企業系電子マネーのラインナップが増えることに。ユニコは買い物で貯まったポイントを自動で電子マネーに加算するというサービスです。ファミマユーザーには朗報かもしれません。

百貨店で続々とプレミアムカードが誕生

同じく流通ビジネスの百貨店業界では、景気が底堅いのか、プレミアム系カードの新規発行が相次いでいます。

そのひとつが、三越伊勢丹による「エムアイカード Visa プラチナカード」で、2018年春から発行する予定です。エムアイカードではこれまで、一般カードとゴールドカードはありましたが、プラチナクラスは初の試み。外商カードのお帳場カードをのぞくと、これが最上位のクレジットカードになります。

詳細はまだはっきりしていませんが、現時点でわかることをお伝えします。ネーミングの通り、国際ブランドはVisaで年会費は未定。エムアイカードの一般は2000円、ゴールドは１万円（ともに税抜）なので、それ以上であることは確かです。付帯特典は他のVisaプラチナに準じると思いますが、三越伊勢丹独自のサービスにも期待できるでしょう。