ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。今回は、羽田空港に登場したキッズラウンジや、フィンテックを利用したマイルの貯め方を紹介する。ーーー

エンリッチ読者の皆さん、ポイ探の菊地崇仁です。

前回は「新春特別編」と銘打ち、プレミアム系クレジットカードの動向をまとめました。カード各社は還元率というよりは付帯特典に力を入れ始め、魅力的なサービスが増えています。使えば使うほど付加価値は高まるので、うまく活用したいものです。「手間がかかるのでは？」と思うかもしれませんが、トラベルやグルメ系のサービスはコンシェルジュを通すとストレスなく利用できるケースもあります。

モバイルショッピングやモバイル決済についても触れました。かつて、消費の場が実店舗からウェブサイトへシフトし、さらにいま、アクセスはPCからモバイルに変わりつつあります。ECサイトはモバイルに注力し、ポイントの優遇などインセンティブも用意するほどです。あるいは、リアルショッピングでもモバイル決済できるシーンは増え続けています。2018年度中には小売店でレジレスや無人店舗の実証実験も始まるようです。ますます、モバイルやカード決済は生活に根付いていくでしょう。

自宅にAmazon Echoを設置
実際の使い勝手は…？

最初のトピックは、昨年から日本でも本格的に展開が始まった「スマートスピーカー」について。ご存知の通り、音声でリモート操作ができ、AIを搭載したアシスタント機能を持つスピーカーのことで、GoogleやAmazon、LINE、さらには家電メーカーも参入していて、生活を一変させるツールとして注目されています。

私もさっそく、「Amazon Echo」を自宅に設置してみました。「アレクサ」と呼びかけるだけで、音楽の再生や天気、ニュースを読み上げてくれるので、確かに便利です。話せば話すほどアレクサのボキャブラリーも増えていき、話し方や好みを学んでくれますから、ある意味、成長や進化する過程を楽しむこともできそうです。

現時点で、Amazon Echoは招待制で、プライム会員しか購入はできません。そこで便利なのは、クレジットカードの情報やパスコードを設定しておけば、アレクサに話しかけるとAmazonで買い物ができるという機能です。ショッピングの概念を大きく変える可能性があり、デバイスを使うのが面倒だったり、PCやスマホの操作が苦手な方でも、これを使えば手軽に買い物ができます。

ただし、現時点では使い勝手が完璧かというと、そうではありません。電車などの路線案内はまだ不得手です。こういった点は、今後「スキル」と呼ばれる追加機能が増えていくことで解消されると思います。今後の進化に期待したいところです。