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プレミアム系カードの付加価値イベント 1/3

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。5月のテーマは「プレミアム系クレジットカードの付加価値イベント」だ。最近は、ホルダー限定のイベントが充実しているという。ーーー

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エンリッチ読者の皆さん、ポイ探の菊地崇仁です。

前回は、楽天の携帯電話事業参入、さらにはモバイル決済の中でも取り組みが加速している「QRコード決済」について取り上げました。

楽天に関しては事業やサービス内容はハッキリしないものの、楽天市場をはじめとする自社サービスとの親和性は高く、詳細が待ち遠しいところです。続報があればお伝えしましょう。

QRコード決済は加盟店にとって導入のしやすさ、ユーザー側もNFC対応機器が不要で、画面にQRコードを表示するだけで利用できるといった簡便さが受けて、サービスは拡大しています。日本人だけではなくインバウンドにとってもメリットがあり、グローバルでキャッシュレス化の流れが加速するなか、国内でも2020年の東京五輪開催までに広く普及させたい狙いが垣間見えます。当初はベンチャー企業や一部IT企業が開発を進めていましたが、いよいよドコモといった大手キャリア、メガバンク、JCBといった国際カードブランドも参入し始めるため、市場は拡大していくでしょう。数年後に決済環境は劇的に変化しているかもしれません。

アメックスプラチナから
年に1度のサービスが到着

本題に移りましょう。今回のテーマは、プレミアム系クレジットカードの付加価値イベントです。近年、「時代はモノ消費からコト消費へ」という流れが起きています。かつて、商品やサービスの購入や所有に価値を見出す「モノ消費」が社会の主流でしたが、いまはモノがあふれ個人の嗜好も多様化したことから、商品やサービスを購入・所有したことで得られる“体験”に価値を見出す「コト消費」が重視されるようになりました。

消費者を満足させる「コト」関連のサービスが増えたことも関係しています。幅広い世代が参加できる音楽フェス、ワンランク上のアウトドアが体験できるグランピング、先端テクノロジーを使ったVRエンタメなど、日常生活を豊かにしてくれるイベントや場所はどんどん増え続けています。それこそ、インバウンドの増加は「日本でしか体験できないこと」を目的に海外から旅行者が訪れる、「コト消費」の最たる事例。物質的生活が一定水準に達した日本を含む先進国、さらには中国、ASEAN諸国といった経済成長目覚ましいエリアに住む人々の、「経験・体験」を通じてより豊かな人生を送りたいというニーズは高まっていて、そういった価値観の変化に合わせる形で、「コト消費」の機会は増加の一途をたどっているようです。

エグゼクティブがメインホルダーのプレミアム系クレジットカードでは、こういった取り組みを以前から重視してきたように思います。そのひとつが、アメックスプラチナが年に1回、ホルダーに対して提供する「フリー・ステイ・ギフト」です。

これは、約5年前から始まったサービスで、アメックスプラチナやアメックスセンチュリオンのホルダーに対して、ハイクラスのホテルに2名が無料宿泊できるという特典です。毎年、対象期間は4月1日から3月31日まで、2017年度であれば全国の「オークラ ホテルズ&リゾーツ」「ニッコー・ホテルズ・インターナショナル」「ヒルトン・ワールドワイド」「ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ」「プリンスホテル&リゾーツ」「ロイヤルパーク ホテルズ アンド リゾーツ」から施設を選ぶことができました。基本的にはホテルに直接連絡して、サービスを利用する旨を伝えて予約します。

菊地崇仁

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