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キャッスレスレポート&最新コード決済 1/3

そもそも、ファミリーマート=Tポイントとイメージするほど、両者は密接な関係を築いていたのはご存知の通り。ところが、同コンビニは7月に「ファミペイ」をスタート、今年11月からはNTTドコモの「dポイント」、楽天の「楽天スーパーポイント」も導入するなど、マルチポイント化に舵を切ることを明らかにしています。これに伴い、保有していたTポイント運営会社であるTポイント・ジャパンの株式を生みの親であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループに売却しました。

消費者からすると、Tポイント以外の共通ポイントをファミリーマートでためられますから、朗報と言えば朗報です。一方、Tポイント陣営にとって今回の件は、忸怩たる思いがあるでしょう。というのも、伊勢丹、ニッセンはすでにTポイント加盟店から脱退していて、アルペンは楽天スーパーポイントへ切り替え、ドトール系列のカフェチェーンもdポイントへ切り替えるなど、昨今はTポイント離れが加速しているからです。ファミリーマートのように併用するケースは今後も出てくるかもしれませんし、ソフトバンク系のYahoo!JAPANは、同グループが展開するPayPayに注力します。かつて、共通ポイントといえばTポイントの独壇場でしたが、いまやラインナップは広がり、消費者のニーズも多様化しました。その結果かもしれません。

ーーファミリーマートのマルチポイント化がTポイントに影響を与えることは必至。いまや、コンビニと共通ポイントは切っても切れない関係なだけに、気になるところだ。また、ポイントプログラムは日常との関りが深くなっていて、キャッスレスを通じて様々なシーンでますます浸透しつつある。次回は、スポーツ施設で始まった取り組みを紹介しよう。

菊地宗仁_300

菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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