ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。7月2回目のエントリーでは前回に引き続き、ダイナースクラブのコンパニオンカードの話題を取り上げ、他社の動向も掘り下げよう。(1/3から読む)ーー
mastercardの最高位ランク
「ワールドエリート」を冠したカード
「ダイナースクラブ プレミアムカード」と「ダイナースクラブカード」会員に対して、mastercardを冠したコンパニオンカードの発行を始める、ダイナースクラブ。特筆すべきは、前者に対して最上位のステイタスである「ワールドエリート」を備えたカードを提供することです。これまで、国内で同ランクを採用したのは、「ラグジュアリーカード」くらいで、「TRUS CLUB ワールドエリートカード」は、それに続く存在です。前回で紹介した以外の具体的なスペックは以下の通りです。
【TRUS CLUB ワールドエリートカードの概要】
・付帯保険:ダイナースクラブ プレミアムカードの保険が適用
・Mastercard優待プログラム:「Taste of Premium®」の18特典を提供
・Wi-Fiサービス:Boingo Wi-Fi(登録料・利用料無料)
・空港ラウンジ:ラウンジ・キー(2019年9月1日から登録可)
「Taste of Premium®」では国際線手荷物無料宅配(往復各3個)、所定コースを2名以上の利用で1名分が無料になる「ダイニング by 招待日和」(対象約200店舗)、他にもホテル宿泊優待、空港クロークなど多彩なサービスを用意。「Boingo Wi-Fi」のmastercard専用プログラムは、日本を含む世界100か国100万か所以上でインターネットへの接続が可能です。内訳をみても、海外空港700か所以上、ホテル・コンベンションセンター6万3000か所以上、カフェ。リテールロケーション36万か所以上、オフィスその他で100万か所以上、インフライトにも対応しています。
また、コンパニオンカードを持つことで、ダイナースクラブ プレミアムカードで利用できる空港ラウンジに加え、TRUS CLUB ワールドエリートカードにはラウンジ・キーが付帯しますから、利用できる場所がさらに増えます。使い勝手もよく、カード番号を登録するとカード自体が入室証になり、別の専用カードを持つ必要がありません。
なお、TRUST CLUB プラチナマスターカードはTaste of Premium®の特典が8種類、ラウンジ・キーは付帯しないなど、内容はやや異なります。
一部のサービスはメインカードと重複するとはいえ、コンパニオンカードを持てば、より豊富な特典を受けることができ、ホルダーにとっては朗報です。今年4月30日までに対象カードを保有していれば、申し込み方法を記載したダイレクトメールが届き、5月1日以降に新規入会もしくはダイレクトメールが受け取れないホルダーは、7月23日以降に専用オンラインサービスで発行申し込みができます。検討してはいかがでしょうか。