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コンパニオンカード&リーズナブルプラチナ 3/3

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。7月最後は、ここ数年カード各社が力を入れている、年会費を抑えたプレミアム系クレジットカードをいくつか紹介する。(1/3から読む)ーー

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サービスや付帯得点が充実した
リーズナブルなプラチナカードが続々

今回のダイナースクラブの取り組みで驚いたのは、TRUST CLUB プラチナマスターカードの年会費のリーズナブルさです。ダイナースクラブカードのホルダー以外でも年3000円というのは、かなりの低水準。それにも関わらず、Taste of Premium®では国際線手荷物優待(海外から帰国時1個500円で宅配)やダイニング by 招待日和が付帯し、Boingo Wi-Fiも使えます。かなり付加価値の高いカードと言えます。

本来、プラチナカードの年会費と言えば、ダイナースクラブ プレミアムカードや「アメックスプラチナ」のように10万円以上、「三井住友プラチナカード」や「JCBザ・クラス」でも5万円はします。ところが近年は年会費の安さと充実した付帯特典を兼ね備えた、リーズナブルなものが増えています。カード会社としても、高い年会費を敬遠して一般・ゴールドカードに流れるより、年会費を抑えたプラチナカードを拡充することで、会員を獲得したいという狙いがあるのでしょう。かつて、ゴールドカードでも似たような流れがありましたが、プラチナカードにも波及した格好です。いくつか具体例を挙げましょう。

【年会費を抑えたプラチナカード】
・エポスプラチナカード:年会費3万円(一度年100万円以上利用で以降は2万円)
・MUFGカード プラチナ・アメックス:年会費2万円
・ジャックスカード プラチナ:年会費2万円
・オリコカード ザ プラチナ:年会費2万円
・セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード:年会費2万円(年間200万円以上の利用で次年度1万円)
・JCBプラチナ:年会費:2万5000円
・ミライノ デビット PLATINUM:年会費1万円
・タカシマヤプラチナデビットカード:年会費3万円

いわゆる、通常のプラチナカードに比べて、かなり保有コストがリーズナブルだとわかります。「ミライノ デビット PLATINUM」と「タカシマヤプラチナデビットカード」は名称が示すように銀行口座引き落としのデビットカードですから、審査の必要なく持てるという魅力も。コンシェルジュ、ポイントプログラムの優遇、空港ラウンジ無料利用、ショッピング保険、旅行傷害保険、宿泊・グルメ特典、ホテルのアップグレード、医療相談など、プラチナカードの主要サービスは網羅していて(一部のカードはないこともある)、コストパフォーマンスに優れています。かつ、これらプラチナカードは招待制ではなく申し込み制なので、カード各社の定める要件さえ満たせば手軽に持つことができます。

一方、ダイナースクラブ プレミアムカードやアメックスプラチナはそれなりの年会費ですが、ホルダー向けにグルメやトラベルイベントを実施するなど、より満足度の高いサービスを展開。アメックスプラチナであればプラスチックからメタルカードに切り替えるといった施策も行いました。このように両者では差別化を図りつつ、利用者に対して幅広い選択肢を与えるというのが、今後の流れかもしれません。

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菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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