ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントの付加価値を見出す本連載。前回は業界再編の話題に触れたが、ここからは菊地氏のトラベル体験の模様をレポートしよう。(1/2から読む)ーー

自宅から空港への移動は
ハイヤー送迎サービスが便利

今回は1週間の旅行なので荷物が多く、現地は常夏なので防寒着は邪魔になるだけ。とはいえ、電車で移動するとなると困るので、自宅から成田空港の送迎はハイヤーを使いました。プレミアム系クレジットカードにはお馴染みの付帯特典で、一部のカードはコンシェルジュ経由で海外航空券などを購入すると無料で利用できることも。例えば、ラグジュアリーカードはコンシェルジュを通して日本発着の海外航空券（往復・大人運賃）を購入すると、1回の購入額が200万円以上で往復無料、同100万円以上で片道無料、同50万円以上なら片道が優待料金で利用可能。ダイナースクラブ プレミアムはプレミアム旅行デスクで日本発の海外航空券または海外パッケージツアーを購入すると、1回の購入額が100万円以上で往復無料、同50万円以上で片道無料になります（送迎地域によっては別途料金発生）。

今回利用したのは、車種のアップグレード特典があった、Mastercard Taste of Premiumです。家族全員が乗るには大型車が必須でセダンタイプでは狭く、アルファードを利用しました。荷物は運んでもらえ空港までの片道1時間30分は悠々自適。料金は往復で6万円弱でした。一見すると高額ですが、自宅から電車の成田エクスプレスを使うと大人1人で往復7500円。我が家の場合は子どもがいるので少し安くなりますが、もろもろを含めると大人4人だと往復の電車代だけで5万6000円もかかります。そうであれば、便利で快適なハイヤー送迎サービスを使うのは悪い手ではありません。下車すると目の前が出発ロビーというのも正直なところラクでした。帰路も同様です。

航空券はANAのサイトで購入しました。そこで選んだのは、2019年5月から成田―ホノルル線で運航を開始したエアバスのA380型機「FLYING HONU」です。同機は2階建てで、1階席がエコノミークラス、2階席がファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミーに分かれていて、上階・下階の行き来はできません。今回はエコノミークラスとほぼ料金が変わらないのに座席にゆとりがあるということで、プレミアムエコノミーを選びました。

A380は遠目から見ると大きな機材ですが、いざ搭乗してみると機内はさほど広くなく、2階席だからと言って天井が高いわけでもありません。一方、座席が多い分、搭乗してから出発まで時間がかかり、ハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港に着いてから入国審査までもかなりの距離を歩きました。大型でかつ2階建てのA380に対応するゲートが遠くにしか設置できないのかもしれません。