菊地崇仁ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。今月最後は、新たに始まった付帯特典を紹介する。（1/3から読む）−−−
ライブチャット機能の搭載で
リアルタイムの問い合わせが可能
前回に引き続き、ダイナースクラブカードの新サービスから紹介します。
同カードは一般カードからプラチナカード並みの付帯特典を用意しているのが特徴ですが、4月15日からは、会員向けに「リユースサービス」を始めています。
これは、ブランド買取「なんぼや」「BRAND CONCIER」、BtoBネットオークション「STAR BUYERS AUCTION」など、日本国内でブランド品、時計、宝石、貴金属のリユース事業を展開するバリュエンスジャパンと提携し、「出張買取」と「宅配買取」の2つのリユースサービスを提供するというもの。
前者は買取スタッフが自宅やオフィスに訪問し査定・買い取りを行い、代金は最短翌営業日に指定口座に振り込みます。大量のブランド品などを売却したいときに便利でしょう。
後者は自宅などで査定・買い取りを行ったうえで、無料で用意された梱包材で品物を送ると、最短翌日に査定結果が届きます。ともに利用する際は、バリュエンスジャパンのダイナースクラブ会員専用窓口まで連絡をしないといけません。
近年はグローバルでSDGsの機運が高まり、リサイクルに対する理解はますます深まりつつあります。ダイナースクラブカードのリユースサービスは時代に即した内容といえそうです。
最後に取り上げるのは、ラグジュアリーカードが始めた、ゴールド会員向けのライブチャットサービスによるコンシェルジュデスクサービスです。
これは、法人・個人のゴールドカード会員が対象で、アプリを使いリアルタイムで問い合わせや相談ができます。利用時間は平日の10時～18時で、ラグジュアリーカードアプリの画面下「Chat」ボタンをタップするとサービス画面が立ち上がり、「チャットを始める」を選ぶとコンシェルジュとのやり取りが可能です。
従来、コンシェルジュデスクは電話やメールが基本ですが、ライブチャットなら電車など電話ができない場所でも問い合わせができ、何よりもリアルタイムでコミュニケーションが図れるので、「いまいるエリアで予約できる飲食店をすぐ教えてほしい」、「この商品の販売店舗をいま探してほしい」といった相談にも対応してくれそうです。現在は平日昼間のみのサービスですが、時間帯が拡大すると、ビジネスパーソンを公私ともに支えてくれるサービスになるのではないでしょうか。
菊地 崇仁 (きくち たかひと)
株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社（現NTT東日本）入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド（インプレス）」他。
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