飲食店を直接・間接的に支援する
カード会社の取り組みが加速
感染者が全国的に減少するなど、新たな局面が見てきた新型コロナウイルスですが、経済への影響はいまだ解消されていません。とりわけ、ステイホームなどにより客数が激減し、危機的状況を迎えている飲食店は少なくありません。
こうした中、飲食店を対象にクラウドファンディングを通じた支援を行うのはアメリカン・エキスプレスです。
同社は大手クラウドファンディングサイト「READYFOR」と提携。同サイトで申し込みをした飲食店のクラウドファンディングに関する諸手数料をアメリカン・エキスプレスが負担し、支援総額の5%となる金額を飲食店に追加支援します。仮に100万円の支援金が集まった場合、従来であれば各種手数料を差し引くと飲食店にわたる金額は約81万円になりますが、同プログラムの対象になると100万円がそのままわたり、かつ5%がプラスされます。対象となるのは開業3か月以上でアメリカン・エキスプレスの加盟店、または加盟店になる検討余地のある飲食店です。コロナ禍以降はクラウドファンディングで支援を募る飲食店は少なくないので、効果的な支援策になるのではないでしょうか。
一方、ダイナースクラブは恒例のイベント「ダイナースクラブ フランスレストランウィーク」を今年も開催しましたが、今回は店内だけではなく、テイクアウトメニューも提供することが決まっています。有名店のランチ・ディナーを自宅などで楽しみたいニーズに対応した形で、いまの状況にマッチした取り組みです。どういった経緯で決まったかわかりませんが、間接的に飲食店を支援することになると思います。