ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

クレジットカードの最新サービス動向 3/3

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。4月はSMBCグループによる新サービス「Olive」について取り上げている。(1/3から読む)−−−

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アプリを軸にした総合金融サービス
他社にも波及する可能性が高い

Oliveはアプリを軸としたサービスであるのも大きな特徴です。例えば、アプリを通じてデジタル上の支店で口座開設ができ、近隣に三井住友銀行の店舗がなくても口座が開設できます。加えて、2022年11月にSMBCが始めた「保険ポータルサイト」により、さまざまな生命保険商品の提供や、商品選びをサポートするツールなどの提供を検討すると言います。損害保険でも三井住友海上火災保険と連携した「選べる無料保険」、対象クレジットカードで月額140円からの保険料を支払うことで保険料に応じたVポイントがたまる「Vポイントがたまる保険」も提供するそうです。他にも、住友生命保険と協働した健康増進プログラム「Vitality」の提供や健康増進活動に伴うVポイントの付与、SBIインシュアランスグループとも保険提供で連携を予定し、対面相談では「マネードクター」のFPパートナーと連携し、FPによる保険相談の予約機能も用意します。

幅広い金融サービスをアプリに集約したOliveのサービスは顧客の囲い込みに効果を発揮するでしょうし、ユーザーにとっても便利なサービスです。こういった取り組みは、他でも広がっていくように思います。一方、サービスの仕組みはやや複雑で、不慣れな人にとってアプリの使い勝手にはなれる時間が必要かもしれません。これらについては、徐々に改善されていくと思います。

菊地崇仁

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