クレジットカードによる投資や
ポイント投資のサービスが拡大
最近はクレジットカードを使った投信積立のサービスが各社で始まっています。証券会社の口座に入金する必要がなく、投資信託の買付でポイントがたまるので、どうせ投資をするならクレジットカードで、というトレンドになっているようです。最近では、大丸松坂屋カードやセゾンカードでも同様にサービスが始まりました。
そうした中、楽天証券と楽天カードは、楽天カード決済による「金・プラチナ取引」を始めました。これにより、投資信託に加えて金、プラチナ、銀でも口座への事前入金が不要で、楽天ポイントをためながらの積立投資ができるようになりました。ちなみに、クレジットカードでこれら資産の積み立てが決済できるのは、証券業界で初のことだそうです。
積み立て額は毎月1000円以上1000円単位で、上限は対象商品ごとに月10万円、合計30万円となります。ポイント還元率は積立額の0.5%です。ただし、購入代金の1.65%の手数料がかかります。いずれにしても、カードを使った分散投資の選択肢は広がり、ポイントをためながら資産作りができるサービスと言えるでしょう。
ポイント投資のサービスも拡大していて、SBI証券ではTポイントおよびPontaポイントをそれぞれ1ポイント=1円として投資信託の積立買付に充当できる「ポイント投信積立」のサービスを始めました。SBI証券で総合口座を持っているユーザーが対象で、同社が扱う積立買付が可能な投資信託が対象商品となります。
詳細は別の機会に取り上げたいと思いますが、2024年からは NISA制度が大きく変わり、税制優遇を受けながら投資をする環境が、より整備されていきます。個人による投資はさらに加速していくでしょうし、手軽に投資できるサービスも増えていくでしょう。クレジットカードやポイントによる投資はその一環であり、さらに広がっていくでしょう。