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プレミアム系カードの最新動向&体験系特典 2/3

ポイ探の菊地崇仁氏が、エンリッチ読者のライフスタイルにマッチするクレジットカード、あるいはポイントサービスの付加価値を見出す本連載。今回は、菊地氏が利用したプレミアム系クレジットカードの体験系サービスをレポートする(1/3から読む)。−−−

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親子で楽しめるレッスンやスポーツイベントを体験

この夏は、プレミアム系クレジットカードの会員向けに開催された、イベントを楽しみました。そのひとつが、「三井住友カード プラチナ」で募集していた「親子で楽しむ『六本木ヒルズクラブ』テラリウムレッスン」です。テラリウムとは透明なガラス容器のなかで苔や水草などの植物を植栽し、その風景を観賞するもの。夏休み中の子どもが楽しめると思い抽選に応募したところ当選したので、7月29日に参加することに。各社のプラチナカードで夫婦向けのイベントは多いのですが親子向けは珍しく、そこにも興味をそそられました。

このイベント、申し込みは三井住友カード プラチナの会員Webサイトから行い、電話で当選の連絡が届き、レッスン10日前くらいに書面が郵送で到着。当日は案内状と三井住友カード プラチナが必要とのことで、現地でこれらを見せるとともにイベントに参加する旨を伝えたら、会場に通されました。

講師は2000年に行われた「九州・沖縄サミット」の首里城晩餐会や、2002年サッカーワールドカップ日韓大会の晩餐会の装飾などを手がけた、藤吉恒雄氏。作り方などの説明を終えると、参加者はピンセットやスプーンなどを使い、砂や苔などをガラス瓶に入れ、テラリウムを形にしていくという流れです。スタッフのサポートを受けながら、1時間半ほどで子どもも私も納得のいく作品を作ることができました。

三井住友カード プラチナがオフラインのイベントを開催するのは実に4年ぶりのこと。以前、ダイナースクラブでも夏休みの自由研究がテーマのイベントを開催していましたが、こちらはオンラインでした。リアルだと遠方の方は参加しづらく、オンラインは全国各地から参加できるので、カード会社も今後はうまく使い分けていくのかもしれません。

また、最近の三井住友カードはポイント付与に特化した「プラチナプリファード」を推していますが、今回のイベントはあくまでもプラチナ会員向けです。宝塚歌劇のSS席抽選も同様ですから、イベント関連の特典に参加したい場合は三井住友カード プラチナの保有が必須となります。

8月にはベルーナドーム(西武ドーム)の「アメリカ・エキスプレス プレミアムエキサイトシート」で、埼玉西武ライオンズの試合も観戦しました。

これは、セゾンカードのゴールドカード以上の会員向けに案内しているサービスで、1組2名で3万7000円のプレミアムエキサイトシート、同2万6000円のプレミアムシートAを販売するというもの。筆者はセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードで参加しました。遡ること3月1日から電話受付が始まっていて、私はプレミアムエキサイトシートを予約することができました。申し込んだチケットではライオンズ選手のサイン色紙ももらえるため、子どもがファンの源田壮亮選手のサインをお願いしました。

なお、プレミアムエキサイトシートはベルーナドームのバックネット裏にあり、選手の息遣いやバーターボックスに入る前に素振りの音が聞こえるほど。ビュッフェ形式の食事とソフトドリンクが用意されている専用ラウンジも利用でき、ラウンジ内には西武ライオンズが日本一になったときのチャンピオンフラッグや歴代ユニホームも展示していました。アメックスのプラチナ・カードの保有者の場合、アメリカン・エキスプレス プレミアム ラウンジの利用もできます。

チケットは試合10日前くらいに郵送で届きました。「Lions SEASON SEAT 2023」との記載があり、おそらくセゾンが押さえたシーズンシートを販売しているのでしょう。当日は試合開始30分前に会場に到着し、ビュッフェエリアで調達した食事を持ち、エキサイトシートで観戦。埼玉西武ライオンズの勝利となり、十分楽しむことができました。今年度分の販売はすでに終了していますが、来年はいくつか購入したいと思います。

−−−親子向けの体験プログラムやスポーツ観戦は、カード会員にとって満足度の高い特典。夏休み中であれば出かけやすい。次回、9月最後は他のイベント参加や、新たに登場したプレミアム系クレジットカードについて取り上げる。

菊地宗仁_300

菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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