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コンビニエンスストア、資産運用とポイントの動向 2/3   

KDDIとローソンは買い物がお得になる特典を開始

TOB(株式公開買い付け)により、現在はKDDIと三菱商事が共同で経営しているローソンですが、10月からはKDDIと共同し、買い物がお得になる取り組みを始めています。

背景にあるのは、auの有料会員サービス「auスマートパスプレミアム」のリニューアル。10月2日から月額543円の「Pontaパス」に生まれ変わり、ローソンでの買い物がお得になるサービスを充実させました。

例えば、「ウィークリーLAWSON」は、ローソン商品の無料・割引クーポンなど、ローソンでの買い物がお得になるクーポンを毎月合計600円以上相当提供するというもの。すべてを使うと、月額料金のもとは取れます。

「Pontaパス ブースト」はポイントアップのサービスです。大きく2つあり、1つ目は毎月エントリーの上、Ponta提携社でau PAY(コード払い)で決済すると、Pontaポイントの還元率がローソンだと最大4倍となる最大2%(4ポイント/200円(税抜))、ローソン以外のPonta提携社は最大2倍となる最大1%(2ポイント/200円(税抜))となります。還元の上限は月500ポイント、1回につき150ポイントです。2つ目は、対象期間中にPonta提携社で1ポイント以上ためると、100名に1万ポイントが当たる抽選を行うというもの。初回の対象期間は2024年10月1日~12月31日で、以降3カ月ごとに年4回実施する予定だといいます。

他にも、ローソン・ユナイテッドシネマの劇場鑑賞料金(大人2000円)の800円割引も期間限定で行います。2025年1月9日上映分までで、以降も600円割引が適用されます。また、飲食店などの無料クーポンや割引クーポンの提供、映像・音楽・書籍サービスの見放題、スマートフォンの修理代金のサポートなど、auスマートパスで提供していた特典は、引き続き利用できます。

KDDIとローソンのつながりが強くなったことで、 こういった特典が誕生したと考えるのが自然です。そう考えると、ローソン傘下には成城石井やローソン銀行もあり、さらなるナジーを発揮していくかもしれません。

−−−高還元のポイント施策を立て続けに行うセブン-イレブン。一方で、クーポンやポイント還元などで猛追するローソン。コンビニエンスストアの顧客囲い込みは、ますます激化しそうな勢いだ。次回、11月最後は証券会社のポイントに対する最新の取り組みを解説する。

菊地宗仁_300

菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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