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プレミアムカードの資産価値を見出すには? 2/3回

菊地氏4

クレジットカード最高峰の“ブラック・プレミアムカード”。ステイタスを満たし、かつ実用的なことから愛用者は多いはずだ。ここでは、ポイ探の菊地崇仁氏が、秘められた実力や資産価値を高めるテニックを徹底的に指南。今回は“隠されたサービス”について迫ろう。

 
見えないサービスを“サルベージ”することに意味がある

決済利用だけでは、ブラック・プレミアムカードは使いこなせていない。前回はそう申し上げました。あるいは、カードホルダーになることで優越感も得られるでしょうが、価値に敏感な皆さまだからこそ、うまく使って欲しいというのが、私の考えです。

そこで注目したいのが、ホルダーのみに提供されるサービスです。例えば「JCBザ・クラス」の場合、東京ディズニーリゾートでJCBが提供しているアトラクション内に会員向けの特別ラウンジが用意されています。ここでは、アトラクションの利用前に休憩ができ、飲み物も提供されます。さらに、アトラクションを優先的に利用できるので、その価値はプライスレスといえるでしょう。

JCB the class
ディズニー ラウンジ案内1

ディズニー ラウンジ案内2
ディズニー ラウンジ案内3

また、トラベル系カードのアメックスプラチナなら、コンシェルジュを通じてホテルや航空券を予約した場合、費用はそのままでアップグレードすることもあります。すなわち、エコノミーシートの価格でビジネスクラスに搭乗できるのですから、これほどお得なことはありません。

こういった特典以外にも、名門ゴルフコースや大相撲の溜席の優先予約であったり、なかにはJR九州が提供する日本初のクルーズトレイン「ななつ星in九州」のチケットを押さえているカードもあるとか。ななつ星はラグジュアリーな旅が楽しめることで人気が高く、チケットは争奪戦。乗りたくても乗れない人はたくさんいますから、これをブラック・プレミアムカード経由で購入できるのは、計り知れないメリットです。競争倍率も通常よりは低いでしょうから、その辺りも評価に値します。

ほかにも、銀座にある百貨店や高級ホテルのラウンジ利用など、お金では解決できない思わぬ優待サービスはもりだくさん。まさに、プレミアム級のもてなしを受けられるのが、これらカードの特長です。

ただし注意したいのは、こういったサービスはカードホルダーにならないことに確かめることができないということ。インビテーションに記載されていることもありますが、例えばJCBザ・クラスの特別ラウンジは、カードを持たないことに知ることはできません。よって、ブラック・プレミアムカードの資産価値を見出すには、公にはしていない特別なサービスを、みずからサルベージするという作業も必要です。まさに宝探しなのですが、これらを使いこなすことで、カードの価値も高まるというもの。ぜひ、トライしてみませんか。

 
ブラック・プレミアムカードには、隠された優待・サービスがたくさんある。これらを見つけ、利用してみるのも楽しみというもの。そこでしか得られないものもたくさんあるので、ホルダーとしてのステイタスも満たされるはずだ。


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菊地宗仁_300

菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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