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エアライン系のメイン&サブカード 2/3回

ANAとJALには上級会員資格しか持てないクレジットカードがある

一方、ANAやJALといった日系エアラインを頻繁に使うなら、マイレージプログラムの上級会員資格を取得しておくことです。

例えばANAの場合、搭乗で付与されるプレミアムポイントの年間獲得数(対象期間:1月1日~12月31日)に応じて、「ダイヤモンド」「プラチナ」「ブロンズ」の3つのステイタスを付与。ステイタスごとにボーナスマイルやメンバー専用の予約サービス、空港ラウンジの優待利用といった特典が得られるのですが、注目したいのは、ダイヤモンドとプラチナ会員に対しては、多彩なサービスや特典が継続して得られるクレジットカード「ANAスーパーフライヤーズカード」が申し込めるということです。

エンリッチ ANAスーパーフライヤーズ
このカードのメリットは、ホルダーになると同時にANAが加盟する航空連合「スターアライアンス」のゴールドメンバーになれるということ。これにより、ANAはもちろん、スターアライアンスに加盟する航空会社の運航便などでも、優先チェックインカウンターやビジネスクラスのチェックインカウンター、あるいはスターアライアンス・ゴールドのサインが表示されている優先カウンターが利用できたり、手荷物の優先取扱い、手荷物許容量の優待、空港での空席待ち優先取扱いといったサービスが受けられるように。

その他にもサービスは目白押しで、空席があれば対象運賃以外で登場した場合も追加料金なくANA国際線のプレミアムエコノミーが利用でき、専用保安検査場の利用などが適用されます。

空港ラウンジについても、ANAグループ利用の際は、各空港内のラウンジ、さらにはスターアライアンスのゴールドメンバーとして加盟航空会社を利用した場合は、全世界500カ所以上にある空港内のスターアライアンス加盟航空会社のラウンジが利用できます。

なお、ANAスーパーフライヤーズカードにはVISAやJCB、アメックス、ダイナースと異なる国際ブランドがラインナップされていて、カードクラスも一般(ワイドカード)、ゴールド、プレミアムの3種類があり、これによりフライトボーナスマイルの付与率が30%~50%と変わっていきます。年会費も、1万250円(税抜き)のANAスーパーフライヤーズカード(JCB・VISA・MasterCard)から15万円(税抜き)のANAアメックス・スーパーフライヤーズ・プレミアムカードなど、サブとしてピッタリの物もあれば、メインとして使いたいものまで幅広く用意されています。この点は、ライフスタイルに応じて決めましょう。

同様のプログラムはJALにも用意されていて、それが「FLY ONプログラム」です。年間の搭乗回数や獲得ポイント数によって「JMBクリスタル」「JMBサファイア」「JMBプレミア」「JMBダイヤモンド」のステイタスが得られ、JMBサファイアに到達すると、さらに上質なサービスが提供される「JALグローバルクラブ(JGC)」会員資格を得られます。

JGC会員になった場合も実績より会員ランクは4つにわけられますが、「JGCクリスタル」、「JGCサファイア」会員にはJALが加盟するワンワールドエリートステイタスの「サファイア」、さらに上位の「JGCプレミア」と「JGCダイヤモンド」会員なら「エメラルド」のステイタスも同時に付与されます。これにより、JALだけではなく、ワンワールド加盟の航空会社を利用する際も、さまざまな特典が得られるというわけです。

また、ANAと同様、JMBサファイアに到達すると、CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、プラチナカードを申し込むことで、最低でもJGCクリスタルの資格が得られるようになり、専用カウンターでのチェックイン、ボーナスマイルの獲得などの特典を受けられます。年会費は1万円(税抜)から3万3480円とANAカードよりもリーズナブル。よって、JALやワンワールドの利用が多いなら、JMBサファイアに到達⇒JGCに入会⇒上記の専用クレジットカードを申し込むという流れに乗るのが理想的です。

ANA、JALは一度でも条件をクリアすると、クレジットカードを保有するだけでスターアライアンスのゴールド資格、ワンワールドのルビー資格を得られるため、こういったプログラムには積極的に参加し、メリットを受けることです。

 
航空会社を絞れば、多くの特典が得られるカードがあるということがわかった、今回のレクチャー。サブカードとしての使い道はありそうだ。それでは次回、航空編の締めくくりは、ちょっとした裏技に言及したい。


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菊地宗仁_300

菊地 崇仁 (きくち たかひと)

株式会社ポイ探 代表取締役。大学卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)入社。システム開発に携わる。2002年の同社を退社後、友人と共に起業。ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、2011年代表取締役に就任。現在All About、カカクコム、ECZine、日経トレンディネットへ記事を提供する他、テレビ・雑誌でも活躍中。著書に「新かんたんポイント&カード生活 (自由国民社)」、「できるAmazonスタート→活用 完全ガイド(インプレス)」他。

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