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ベトナム不動産投資の世界 vol.3

重盛 日本のODAによるもので、清水建設がすでに着工しています。ベトナムに対する日本のODAは積極的で、これまでにも大林組がトンネルや橋梁を建築しました。

内藤 日本ではつくばエキスプレスが走ったことにより、沿線価値が上昇しましたが、同じような現象がホーチミンでも見られる可能性があるということですね。

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重盛 賃貸需要があるエリアは1区、ビンタン区、2区、7区で、1区に近いほど物件価値は上がり、高い賃料が期待できます。土地が狭いビンタン区は希少価値という点で評価できるでしょう。いずれにしろ、地下鉄沿線は狙い目です。

内藤 物件の価格はいかがでしょう。

重盛 これまでは、ほぼベトナム人しか買っていなかったこともあり、ホーチミンの坪単価は40~60万円。マレーシアが200~300万円、フィリピンが100~150万円、カンボジアが120~150万円であるのに対して、かなり割安な水準です。そもそも、日本の不動産や株式のメインプレイヤーが外国人であるのと同じで、マレーシアやカンボジアなどASEAN諸国の不動産価格を押し上げているのは外国人投資家。

今後、購入が解禁されたことで割安なベトナムに資金が入る可能性は高いでしょう。例えばカンボジアだとプノンペンの物件が人気ですが、人口はおよそ150万人。ベトナムは経済規模が2倍で、ホーチミンの人口は710万人ですから、少なくともカンボジア程度までは上昇する見込みはあると思います。ですから、賃料収入を得つつキャピタルゲインも狙えるというわけです。

ーーベトナム最大の都市、ホーチミンが不動産投資の有望エリア。地下鉄の開通も価値向上にひと役買うとか。それでは、次回10月の締めくくりでは、物件の事例を重盛氏に紹介していただこう。


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内藤 忍(ないとう しのぶ)

株式会社資産デザイン研究所代表取締役社長
一般社団法人海外資産運用教育協会代表理事
東京大学経済学部、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA)

大学卒業後、住友信託銀行に入社。
1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。
その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。
2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学などで講師を務め、雑誌、ネットでの連載コラムを担当。主な著書にシリーズ10万部を超えるベストセラーとなった「内藤忍の資産設計塾」シリーズ。「60歳までに1億円つくる術」「「好き」を極める仕事術」「丸の内朝大学マネーの教科書」など多数。最新刊は「初めての人のための資産運用ガイド」(ディスカヴァー携書)。


重盛竜也(しげもり・たつや)

株式会社 地球と不動産 代表取締役

2008年に大学を卒業後、研究職としてトヨタ自動車に入社。車体におけるゴム材料の耐久性などの設計支援に従事。その後、野村證券に転職して投資商品の販売や資産運用コンサルティング業務に携わる。その後、不動産デベロッパーのアルファビオスを経て、独立。金融商品から不動産投資まで、幅広い経験と知識が豊富。宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー、証券外務員などの資格を持つ。

内藤忍

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